本日、アベンジャーズエンドゲームが公開されましたが。
世はヒーロー映画全盛期。毎月のようにアメコミ映画が公開されております。
とはいえ、わたくしはアメコミに明るくないので、アベンジャーズとか言われても実は全くピンとキテマセン、スミマセン。
一応『ガーディアンズオブギャラクシー』とか『ハルク』とか、単体のはいくつか観たことあるし、スパイダーマンは好きなので一応ホムカミまでは観たけど、そんなに熱をもって追っている訳ではないので、遠巻きに祭りを眺めているような状態です。…みんな楽しそう…(´・ω・`)
でも、スーパーヒーロー映画に興味がないわけではないのです。強くてかっこいい映画の中のヒーローは、いつだって永遠の憧れ!
しかしっ!ヒーローはアメコミだけじゃない!というわけで、いろんな国のヒーロー映画をちょっと集めてみたよ。
ん、なになに?ただの便乗じゃねえかって?
HA HA HA!まさにその通りだよ!!!d=(^o^)=b
- 今、一番続編が観たいスーパーヒーロー映画!(イタリア)
- スーパーヒーローでも歌って踊る!(インド)
- 新世代キッズヒーローと言えばコレ!(デンマーク)
- スペインにスーパーヒーローはいらない!?(スペイン)
- 日本よ、これが熊映画だ!?(ロシア)
- 世界よ、これが日本のヒーロー映画だ!(日本)
- こんなヒーロー映画が観たかった!(イタリア)
今、一番続編が観たいスーパーヒーロー映画!(イタリア)
インビジブル・スクワッド 悪の部隊と光の戦士
【あらすじ】学校でいじめの標的にされているミケーレ。ある夜、好きな子の前でいじめっ子たちに大恥をかかされたミケーレは、もう消えてしまいたい!と感情を爆発させる。翌朝、彼が目覚めると…なんと透明人間になっていた!?
邦題の副題がおかしなことになってますが(光の戦士なんてものは出てきません)、原題は『Il ragazzo invisibile』で、意味は「見えない少年」。透明化能力を持つ少年スーパーヒーローです!
実はこのミケーレくん、透明人間になれるのは彼の出自に秘密があるからなんですね。その秘密を知る謎の組織から彼は知らぬうちに追われており、そのためにクラスメートや好きな女の子が狙われてしまう…というのが大まかなあらすじ。
最終的には宿敵を倒し、ヒロインを救出するというまさにヒーロー映画王道の展開ながら、要所要所の伏線もきっちり回収して、最後には(想定内の)サプライズをもたらす脚本も素晴らしい!バットマンや他のヒーローへのオマージュもさりげなくて好感が持てます。
これがまた、いわゆるヒーローオリジンとしてすごく良くできてまして、「能力の覚醒」「戦う意義」「ヒーローとしての目覚め」を少年の成長譚と絡めて描いており、ストーリーの点においてはアメコミ映画にもひけをとりません。
透明化のVFXもしっかり見ごたえがあります(なんかすごい人が集まって作ったらしいよ←ざっくり)。
一応キッズ向けではありますが、男の子が「透明人間になったらしたいこと」をきっちりやろうとしてたり(笑)、いじめのシーンもなかなかエグい(苦笑)ので、小学生でも高学年以上向けかな。
序盤に主人公を徹底的にいじめ抜く、というのがイタリア印のヒーロー映画なのかしら…。
そしてなんとこちら、2018年に本国では続編が公開されたようなんですね~。
予告編を観るとキレイめでかわいかったミケーレ役のヴァレリア・ゴリーノくん(全然ゴリーノっぽくない)もちょっと大人なイケメンに!
うぉーい!日本でも公開早よ!
スーパーヒーローでも歌って踊る!(インド)
クリッシュ 仮面のヒーロー
【あらすじ】ある理由から山奥で隠れるように暮らしていたクリシュナ。ある日、墜落しそうなパラグライダーにのっていた女性プリヤーを特殊な能力で救ってしまった彼は、なりゆきからシンガポールへと向かうことになる。初めて見る都会に驚きを隠せないクリシュナだったが、そこで彼は自身の運命を決定付ける真実を知ることになる…!
インドのヒーロー映画「クリッシュシリーズ」の2作目。「仮面のヒーロー」と銘打ってますが、前半はラブロマンスが主でヒーローとしての活躍は終盤間近になってからです。
ヒーローアクションとしての面白さなら断然3作目の『クリッシュ』(原題だとクリッシュ3)の方にあるのですが、こちらにはヒーローオリジンとしての良さがあるんですよねー。田舎育ちで世間知らずな野生児が、父への思いと宿命を背負ってヒーローとして目覚める展開は単純にアツい!
一応「ボリウッド初のSFXヒーロー映画」とのことらしいのですが、歌ありダンスあり、俳優さんも終始キメキメな完全なるマサラ印。そもそもインド映画自体がスーパーヒーローなのではないか…(錯乱)。
前日譚である『君を探してた』(このタイトルで同じシリーズとはよもや信じられん)はびっくりするくらいテイストの違うほのぼのとしたSFファンタジー。
でもちゃんと話がつながっていることに、これまたびっくり(笑)。
(3作目はTSUTA屋さんでもレンタルできるみたいですよ)
新世代キッズヒーローと言えばコレ!(デンマーク)
アントボーイ
【あらすじ】地味で冴えないクラスでも完全にモブな12歳ペレは、ある日、謎の蟻に噛まれて気を失う。するとその日から超人的なパワーが使えるように!ペレはアメコミマニアのウィレムとコンビを組み、スーパーヒーロー「アントボーイ」として町の平和のために活躍する。そんなある日、クラスの美少女アマンダが謎の怪人「ノミ男」に誘拐されてしまう。ペレたちは彼女を救いだそうと捜索に乗り出すが…
『アントマン』のパチモンか?などと言われたりしてましたけど、いやいや、ちゃんと観てみたらかなりしっかりと王道なスーパーヒーロー映画でしたよ!(ちなみにヒーロー名を決める際「アントマンは?」「すでにいる」というやりとりがあります)
こちらのテーマははっきりとわかりやすい「友情」。
スーパーパワーを得た主人公ペレはちょっと(いやかなり)調子にのってるんだけど、ノミ男との戦いでウィレムくんとの友情の大切さに気づくんだよね。一匹狼のノミより群れる小さな蟻の方が強い。このわかりやすさ!小さいお子さまにも安心して見せられるヒーロー映画です。
あと、主人公のペレくんがかっこいいとは言えないすきっ歯気味のぽっちゃりくんなのが最高にかわいい。
しかし、「僕は凡人だ。いじめられるオタクでさえない」というセリフにはハッとしましたね。リア充は人生の主役で、オタクはフィクションの主役。でもモブは永遠にモブのまま…(遠い目)。
あとストーリーとは何の関係もないけど、クラスメートにしれっとヒジャブ姿の女の子がいるのが北欧の映画という感じ。
そしてこちらも、実は2(2014年)と3(2016年)が公開済み。ペレくんもちょっと大きくなっております…(ウィレムの方がイケメンになっとるやん)
スペインにスーパーヒーローはいらない!?(スペイン)
スーパーロペス
【あらすじ】遠い宇宙の彼方からやって来た宇宙船にはヒゲの生えた赤ん坊が乗っていた。見つけた夫婦は彼をロペスと名付け、実の子として「普通に!」「特別でなく!」と超能力を封印し大切に育てあげる。その結果、ロペスは超ド凡人の冴えないおっさんに成り果てていた。しかしある日、暴走した地下鉄を超能力で止めてしまったことで彼の普通の生活が脅かされることに!
設定まんま、スーパーマンをパロったヒーローコメディ。原作はスペインで人気のコミックだそうで、漫画調なオープニングからもうゆるくてキッチュ!本編も負けず劣らずなゆる加減でめちゃくちゃ面白かったです。
悪役も主人公もみんなポンコツで、とてもいとおしいんですよね。特に主人公ロペスの上司兼友人の「友人の帽子から上司の帽子に付け替える云々」のセリフはほんとばかばかしくて度々笑わされました。最終兵器のロボットもブリキ調というのが絶妙に古臭さくてかわいい!
それから「スペインにスーパーヒーローなんていらない。アメリカや日本ならまだしも」「スペインでは出る杭は打たれる」というセリフが随所に表れ、その自虐的なノリが最後まで続くのがほんと素晴らしい。本来ならアガるはずのヒーロー爆誕エンディングも、市民が誰一人喜んでいないというのがね、もう爆笑!最高です。
今ならNetflixで観られますんで、是非どうぞ。
日本よ、これが熊映画だ!?(ロシア)
ガーディアンズ
【あらすじ】冷戦下のソビエトで、違法な遺伝子操作により特殊能力を持った超人兵士を作り出すという「パトリオット計画」が進行していた。しかし、悪の科学者クラトフによって、研究所は爆破され超人たちも姿を消した。
それから50年後…。自身も超人となったクラトフがロシア崩壊を企んでいることが判明。その陰謀を阻止しようと集められたかつての超人4人は、「ガーディアンズ」としてクラトフに立ち向かうが…。
ロシア版「X-MEN」とも名高い?珍作良品。この映画をみた人は十中八九、熊さんの虜になりますな。
感想は、以上です。(雑)
世界よ、これが日本のヒーロー映画だ!(日本)
BRAVESTORMブレイブストーム
【あらすじ】2050年、突如現れたキルギス星人により人類は滅亡の危機に瀕していた。春日光一ら3人のきょうだいは、未来を変えるために過去へと時空を超える。
2018年、東京。地下格闘技で金を稼ぐボクサー紅健(くれない・けん)の前に、不気味な化物が現れる。殺されかけた健を救ったのは過去にやって来た光一たちだった。そして健は、自分が人類の希望となる巨大ロボット「レッドバロン」の操縦士であることを知らされる…
あえて日本代表でこれを持ってくるというね。
とにかく日本映画の良いとこ(瞬間風速的にかっこいいロボアクション)と、駄目なとこ(ショボいCG、無理矢理なげやりな展開)が両方つまった、ある意味日本らしいヒーロー映画と言えるのではないですかね。
仮面ライダーやウルトラマンとも違う、独特の風情があります。それもそのはず、製作には色々と問題が重なり、かなり難航した様子。そこここに苦心の後が伺えます(苦笑)。
わたしの感想はこちら
こんなヒーロー映画が観たかった!(イタリア)
皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ
【あらすじ】不法投棄された放射性廃棄物を大量に浴び、超人的な怪力を得たエンツォ。しかしド底辺な生活の彼に、その力はあまりに強大すぎて正しい使い道がわからない。ある日、偶然助けた女からヒーロー扱いされたエンツォは紆余曲折を経て、愛と正義のために力を使おうと決める…彼の名は、「鋼鉄ジーグ」!
まぁこちらは傑作中の傑作なんでわたしがなんやかや言わずもがなですけど。いやーなんつーか、「こういうのが観たかった!」と思いましたよね。コスチューム着て悶々としてる昨今のヒーローより、よっぽどリアルで等身大。最初はもっさいおっさんだった主人公が、正義に目覚めた瞬間、最高にかっこいいヒーローに見えるんですよね。胸アツ。
そして、いわゆるスーパーヴィランなどとは程遠い、小物感のある悪役ジンガロの愛らしさもひとしお。
大好きなヒーロー映画です!
わたしの感想はこちら
というわけで!
便乗企画なだけにやっつけ感ありまくり(^o^;)
今後もスーパーヒーロー映画は量産されるでしょうが、アメリカや英語圏だけではなく、各国のお国柄が垣間見えるようないろんな国のヒーローにも注目していきたいですね!
エンドゲーム、皆さん是非楽しんで~