今年は上半期のベスト記事書くのを忘れてて、とりあえずツイッタに載せた上半期ベストを先に上げておきます。
#2023年上半期映画ベスト10 新作
— ナオミント (@minmin70) 2023年6月30日
1スパイダーマンアクロスザスパイダーバース
2ウーマントーキング
3波紋
4エブリシングエブリウェアオールアットワンス
5ぼくたちの哲学教室
6ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい
7老ナルキソス
8世界は僕らに気づかない
9ダンジョンズ&ドラゴンズ
10Mr.&Ms.ストレンジ pic.twitter.com/Afj6uEeQZF
ちなみに過去の年間ベストはこちら。
2023年の新作映画(配信・レンタル含む)は207本鑑賞しました。見逃してる映画の方が多いので何の参考にもならないと思いますけど!
それを踏まえて早速、誰が読んでも得しない、最弱小ブロガーの2023年映画ベストテン、やっちゃうよ~!
(今年観た主な映画)
- 【選定基準】
- 2023年に日本で一般公開(ビデオスルー・動画配信含む)された映画を対象としています。
- 邦画洋画アニメ実写ジャンル等は不問です。
- ブログ記事における★評価は絶対評価、ランキングは相対評価です。★3の映画が★4の映画より上にランクしていることもあります。要はわたしの★なんて気にしてくれるなよ、ってことです。
というわけで、よろしかったったら見てってチョーダイっ!!
- 10位 その執念に、完敗です
- 9位 年の瀬に現れた思わぬダークホース!
- 8位 吹きすさぶ風もやがて優し
- 7位 永遠にわかり合えなくても
- 6位 未来のために、今語ろう
- 5位 新作スマホの操作音、諸行無常の響きあり
- 4位 わたしの南極はどこ?
- 3位 年齢なんて関係ない
- 2位 宇宙人を探して
- 1位 「自分の人生は、自分で決める」
- 10作に入れたい、ていうか入ってますよくらいお気に入り20作
- 未公開映画ベストテン
- 2023年の振り返り
10位 その執念に、完敗です
メカバース 少年とロボット
シンガポールの映像クリエイター、リッチ・ホーが監督、脚本、出演、だけでなく、資金調達からVFXまで全7役をこなし11年の歳月をかけ執念で作り上げたロボットSF!
火星との戦いで父親を失った少年が、ロボットパイロットとして成長する姿を描く。
毎年10位は「偏愛枠」のような扱いになってるんですけど、これもね、全然そんな出来は良くない映画なんですよ(おい)。だけど作り手の思いがみちみちに詰まった作品になってて、なんか勢いに飲まれちゃったまさに偏愛の一作。
そりゃ大作に比べたらCGも粗いかもしれないし、お話も軍国主義的に見えちゃうところもあって危ういんだけど(ロボ映画の宿命)、あっけらかんとしたコミカルさと、何よりロボットへの愛に溢れててなんかぐっと来ちゃったんですよね。
公開規模も小さくて、あっという間に公開終了してしまったので誰にも知られずに終わった感あったんだけど(わたしも滑り込みでギリギリ観れた)、今年一番「映画館で観れてよかった!」と思えた映画でした。(家で観たら良さが半減しそう……)
9位 年の瀬に現れた思わぬダークホース!
ありがとう、ごめんね
臨月を迎えた妊婦が夫から別れを切り出される。呆気に取られたのもつかの間、夫はその翌日、心臓発作で帰らぬ人に……。夫の両親ともわかり合えず、一人息子を抱えよるべない彼女を支えてくれたのは、実の両親の離婚により疎遠になっていた姉だった。
今月26日にひっそりとNetflixで配信が始まったスウェーデンのヒューマンコメディ。
去年の『三姉妹』といい、今年はオークワフィナとサンドラ・オーが共演した『クイズレディー』といい、わたしは基本姉妹ものに弱い傾向があるんですよね。だからこれもねー、めちゃめちゃ良かった。
人嫌いで頑なな妹と、突飛に見えてその実おおらかで人を拒めない姉。離れていた長い年月を埋めるように、衝突しながら仲を深めていく姉妹を見ていて「家族」ってほんと不思議だなぁ、と思いましたね。
クスッと笑えてホロリと泣ける「ちょうど良い」映画でした。映画納め、映画始めにぴったりな作品だと思いますよ。
8位 吹きすさぶ風もやがて優し
枯れ葉
大好きなアキ・カウリスマキ監督の最新作。
酒に溺れた男と、職を失った女。孤独な2人は惹かれ合うもののなかなかどうしてすれ違う。女は野良犬を引き取り、男は酒をやめようとする。2人は再び会うことができるのか……。
映画そのものとしては多分、過去作の方が全然いいとは思うんだけど。でも、パンフレットで監督が「愛を、もう一度勝たせてやろう。主役のふたりはとにかくいい人たちだ。」と言っていて、引退を宣言したアキ・カウリスマキ監督が前言撤回してまで描こうとしたのはきっと、そういうことなんだろうなと思って、ちょっと泣けた。
7位 永遠にわかり合えなくても
世界は僕らに気づかない
フィリピンパブで働くフィリピン人の母を持つゲイの高校生。反抗期+価値観の違いから母親とも衝突しがち、自身の生い立ちが引け目となりパートナーとの仲も今一歩踏み込めない。ある日父の手がかりを見つけ、実の父親探しを始めるが……
上半期のベストにも入れた作品なんですけど、最近「ヒューマンライツムービーフェスティバルinぐんま」というイベントでオンライン視聴できる機会がありまして。再鑑賞して、あらためてほんといい映画だなぁ、と思いました。
マイノリティ性が重なったことで周縁化されてしまう=タイトルの通り「気づかない」人の話なのだけれど、だからこそ「気づき」のある映画だと思います。
家族の難しさ、有り難さ。わかり合えなさ、それでもという歩み寄り。
家族を持つということそのものが正解でもゴールでもないということは重々理解した上で、それでも「幸せの形」として見せることはあってもいいよね、とわたしは思っています。
主演の堀家一希さんはじめ配役も素晴らしくて、何事も(喧嘩も)全力でパワフルな母親を演じたガウさんが最高にはまり役。あと、母親の再婚相手の森下さん役の森下さん(役名とお名前がおんなじだ!)が癒し過ぎた(笑)。
監督はトランスジェンダー男性であることを公表している飯塚花笑監督。怒りの積み重ね、すれ違いの積み重ね、その果ての緊張がある瞬間にふっとほどけていく演出が巧みで、演者と観客を信頼している人の撮り方だなぁと感じました。今後も注目していきたい監督さんの一人です。
6位 未来のために、今語ろう
ぼくたちの哲学教室
北アイルランド、ベルファストの小学校。暗い過去を持つこの町で校長はじめ教員たちは子どもたちに寄り添い語り合い、「他者との対話」の重要性を伝えていく。
去年の『カモンカモン』のように「子どもとどう向き合うか」というテーマでもあって、つらい歴史を大人たちが知っているからこそ、それを繰り返せんと奮闘している姿に胸を打たれました。
日本の小学校でも哲学授業やればいいのになぁ。保護者の大人たちもきっと学ぶことが多いと思うよ。
5位 新作スマホの操作音、諸行無常の響きあり
ブラックベリー
一世を風靡した携帯端末「ブラックベリー」。その栄光と転落を描くドキュメンタリータッチの実録ドラマ。
とにかくキャラクターが最高で、コメディとして秀逸!開始5分で爆笑ものでした。手持ちカメラを用いた独特のカメラワークもまるで「その場」に立ち会っているかのような臨場感。
であるがゆえに、親友でもあり互いのよき理解者だった2人の共同経営者が、利益と効率化を求められて離れ離れになっていく様子があまりに切なくて……つらい。
今年の最優秀「切なエンディング賞」です(涙)。
オバマさんもお気に入り映画に入れてたみたい。さすがやな(おれが)。
4位 わたしの南極はどこ?
バーナデット ママは行方不明
かつて女性建築家として名声を得たもののトラブルから挫折し一線を退いたバーナデット。寄宿学校へ進学する娘の提案で南極へと家族旅行に行くことに。だが極度のストレスによりバーナデットは奇妙な行動を繰り返していく。やがてのっぴきならない状況に追い込まれた彼女は、自宅のトイレの窓から逃げ出してしまう……。
「ママは行方不明」なんてサブタイ&グラサンケイト・ブランシェットなポスターで、トラブルに巻き込まれてママが大変!みたいなドタバタコメディかなぁと勝手に思ってたら(観る前にあんまり調べないもので……)、深刻なメンタルクライシスの話だった。本人も「大丈夫」だと思ってるタイプの。
見ていてほんと居たたまれなくて……ものすごく共感してしまった。唯一の理解者が家族なわけだけれど、そこに寄りかかりすぎてもうまくいかなくて。そのキリキリとした部分と後半の和解の部分に持っていかれました。
わたしの南極もどこかにあるのかなぁ……。あるといいなぁ。
3位 年齢なんて関係ない
ナイアド その決意は海を越える
フロリダ海峡横断を64歳にして成し遂げた、ダイアナ・ナイアドの挑戦を描く。主演はアネット・ベニング、ナイアドをサポートし続けた親友のボニ-・ストールをジョディ・フォスターが演じた。監督は『フリーソロ』の夫婦コンビ。
めっちゃ良かったーー!
何をするにも遅すぎることはない。めちゃくちゃ勇気をもらえる映画でした。見終わったあといつもより長めにランニングしちゃったもんね(←すぐ影響される)。
わたしも今年4○歳になるんでね、諦めずにやっていきたいものです。今年は4位の『バーナデット』『ロストキング 500年越しの運命』『波紋』と、年齢的に励まされる映画にたくさん出会えた気がします。まだまだ頑張らなくちゃね。
2位 宇宙人を探して
宇宙探索編集部
宇宙への憧れと夢を抱く変人奇人常識人が、西への旅を経て見つけたものとは?
わたしの感想はこちら。
1位 「自分の人生は、自分で決める」
スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース
映画館で5回観て、グッズ集めたり、アートブック買ったりと、今年一番ハマった映画なので納得の1位です。サントラもめっちゃ聞いたから脳内再生もお手のものよ(笑)。
前作を上回る映像表現の豊かさと音楽の融合性はもちろん、「ヒーローに必要なものは何か」に踏み込んでいくテーマも興味深く、ほんとうに大好きな作品です。3作目でどんな答えを見せてくれるのか。期待が高すぎるので不安もありますが、この製作陣ならやってくれるでしょうと思っています。続編めっちゃ楽しみ!!
それから、いろんな人がすでに語っているので今さら言うこともないと思うんだけど、本作はこれまでのヒーロー映画の中でも特にクィアリーディングしやすい作品でもあったと思うんですよね。何より、10代の若者と家族の関係という繊細な部分を描いているという点でもわたしの琴線に触れました。あと「コミュニティ」からあぶれる(あぶれざるを得ない)というナラティブも見事にぶっ刺さりましたね。
トランスフラッグが大々的映し出されるシーンがフォーカスされたりもしましたが、個人的には「誰も取りこぼさない」という戦いが作品の随所に見えて希望を感じられる映画だったと思います。
というわけでベストテンは以上です!
今年は最寄りのGEO屋さんのレンタルコーナーが縮小されたり、そもそもあんまりレンタル店にも行けなかったりもして、当たりなビデオスルーに出会えなかったのが残念でしたね。来年はもうちょっと頑張ります……。
10作に入れたい、ていうか入ってますよくらいお気に入り20作
ウーマントーキング 上半期2位。ほんと良い映画だった……。
『ウーマントーキング私たちの選択』
— ナオミント (@minmin70) 2023年6月5日
私とあなたは違うから
同じ場所には立てない
でも
私とあなたは違うから
私たちは手を繋ぐことができる
その手は誰かを排除したり傷付けるものではなく、背中をさすり頭をなで抱きしめ進むべき道を示すためのもの
わたしとあなたは違う
でも同じ方を向ける、きっと pic.twitter.com/dX6CDCtSoR
ボトムス 最底で最強?な私たち くっっそ笑った!ふざけすぎて最高!
『ボトムス 最低で最強?な私たち』
— ナオミント (@minmin70) 2023年11月21日
冴えないレズビアンの親友2人はチアリーダーを振り向かせようと女子だけの「ファイトクラブ」を結成!一躍注目の的となるが、目立ちたがり"バカ"りのアメフト部はそれを許さず…🏈💥💪
はちゃめちゃ学園コメディ+クィアネス&フェミニズムな青春映画✨爆笑した🤣最高🙌 pic.twitter.com/v4WPRbIipd
見えざる手のある風景 配信スルーなのほんとがほんともったいない!刺さる人には絶対刺さる、注目されるべき一作ですよ。ブラピのプランBも製作に名を連ねてます。
『見えざる手のある風景』
— ナオミント (@minmin70) 2023年12月26日
高い文明を持つ宇宙人が現れ、人類が搾取される側となった近未来。諦めと格差が広がる世界で若者たちはそれぞれの生きる道を模索する…
ゆるふわ世界観で現実を皮肉りつつ「人を人たらしめているのは何か」を描くユニークなSF映画👾キモカワな造形とテルミンみたいな音楽も◎ pic.twitter.com/eMUzicpZNo
『見えざる手のある風景』
— ナオミント (@minmin70) 2023年12月26日
原作は2017年のYA小説なんだけど、「理不尽な現実」が「コロナ後の世界」と重なる。悲観したり、媚を売ったり、お金を優先させたりする大人たちがいる中で、若者がどう生きるかを描いた作品と思う
しれっと配信して終わりなのはもったいないな🥺面白かった!おすすめです👾🛸 pic.twitter.com/8lYkvB82Z9
ロスト・キング 500年越しの運命 サリー・ホーキンス大好き。
『ロストキング 500年越しの運命』
— ナオミント (@minmin70) 2023年9月26日
シェイクスピア劇のキャラ造形に疑問を感じ所在不明だったリチャード3世の遺骨を探し当てた主婦の実話
家族や仲間たちのサポートを受けつつ信念を貫く主人公がカッコいい🥺ファンタジックな演出もロマンを感じる👑あとサリーホーキンスの衣装が全部かわいい!好き! pic.twitter.com/255f3qdC8e
ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい ほんと良い映画……その2。大好き。
『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』
— ナオミント (@minmin70) 2023年4月17日
何気ない一言が、簡単に人を刺すと知ってしまった。傷つけられたくないし傷つけたくない。でも鎧のないわたしの体は柔らかく、いとも容易く引き裂かれる
何もしなければ言わなければいいのかも
でも言葉にするのをやめてしまったらわたしはわたしじゃいられない pic.twitter.com/fqk99DjChY
クイズレディー このコンビで面白くないわけないじゃんていうね!!姉妹映画好きな人は絶対観た方がいいよ。
『クイズレディー』
— ナオミント (@minmin70) 2023年11月8日
派手好きで身勝手な姉サンドラオーとクイズ大好き地味妹オークワフィナが愛犬のためにクイズ番組で一攫千金?👭
めっちゃ笑ったし泣けた…超好き!姉妹いないからこういうの憧れちゃうのん🥹クイズ司会のウィルフェレルもいいしワンちゃんもキュート🧡
キャストが好きなら観て正解👍 pic.twitter.com/9X09GFoSwC
ファーストカウ ほんと良い映画……その3。
『ファーストカウ』
— ナオミント (@minmin70) 2023年12月29日
夢を求めて新天地にやってきた男2人が盗んだミルクを使って一儲けしようと目論む…だけじゃない🍩
そこから始まるのかとびっくりして、ここで終わるのかとびっくりした
思わぬ出会いと再会を経て育まれる友情と信頼。エンドロールの優しい音楽を聞きながら少し泣いた
とても良い🐂 pic.twitter.com/1zA2eFg4n9
『ファーストカウ』
— ナオミント (@minmin70) 2023年12月29日
生まれも育ちも違うけど何となくウマが合う(出てくるのはウシだけど)っていう2人の距離感が絶妙で、バーでの再会シーンとか一方が薪を割り一方が箒で掃くとか、ちょっとしたところで人柄が見えるのもとても良かった
森の風景も心地よい🌳
わたしは…2人には続きがあると思ってるよ pic.twitter.com/EDpJJgKMin
ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック! これとアクロスザ~、D&Dが好きな人はみんな友だち(^^)/\(^^)今年はほかにもトランスフォーマービースト覚醒、スーパーマリオと、子どもと一緒に楽しめるエンタメがたくさんありましたね。
『ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!』
— ナオミント (@minmin70) 2023年9月17日
わちゃわちゃカメたちがほんとかわいくて、掛け合いを観てるだけでもう楽しい☺️赤ちゃん時代も超かわ🐢
ティーンとして人間世界に憧れる彼らを応援したくなるしクライマックスは😢好き!
#ミューパニ大冒険 #映画タートルズ #Filmarks試写会 pic.twitter.com/1iGSYAwr64
いつかの君にもわかること 多分今年一番泣いた映画。
『いつかの君にもわかること』
— ナオミント (@minmin70) 2023年2月22日
肩車で食べるアイスクリーム、ろうそくをたくさん立てた誕生日ケーキ、毎日のお風呂、絵本の読み聞かせ、横断歩道の信号待ち…
父と息子のなんてことない日々と何気ないやりとりにじんわりと涙が込み上げる
それは弱さじゃなくて愛
これから先何度も思い返す映画だと思う pic.twitter.com/WkVvAQQr6L
『いつかの君にもわかること』
— ナオミント (@minmin70) 2023年2月22日
劇的な演出はほとんどない、淡々としながらもしみじみと良い映画だった🥺親子の過去を何一つ知らないのに、なんだかすぐそばにいるみたいに感じられて、今も思い出して涙目になってしまう
何が最善かはまだわからない。でもこの子のためにと出した選択なら、きっと正しい pic.twitter.com/mAFaP2S7RP
ワース 命の値段 ほんと良い映画……その4。
『ワース命の値段』
— ナオミント (@minmin70) 2023年3月2日
人の価値とは経済力や生産性などではないことを、わたしたちはよく知っている。でもイレギュラーな事態が起きた時、数字は残酷にのし掛かる。そしてイレギュラーなその人生がさらに線引きを複雑にする
だが法律とは、ルールとは、人とともにあるべきだ
例外の集積が社会なのだから pic.twitter.com/xuQaIJY0o6
『ワース命の値段』
— ナオミント (@minmin70) 2023年3月2日
人生のイレギュラーに「ルール」を設けることじたいが困難なのだよな…
「命は平等」でもそれは公平を意味しない
「人生」は一律には語れない
効率だけでは寄り添えない、感情だけでは救えない
でも、人のもとに立つことで見えてくるものがあるはずなんだ…
とても良い映画だった🥺 pic.twitter.com/ciZnQtdJjw
ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り いやぁほんと、心の底から楽しかった。ゲームのことはほとんど知らないんだけど、実はマニアも唸るくらい考え抜かれていたみたい。「ジャスティス・スミスのジャスティスとは?ジャンル」の新たな傑作です(なんやそれ)。
『ダンジョンズ&ドラゴンズ アウトローたちの誇り』
— ナオミント (@minmin70) 2023年4月1日
躍動するキャラと連動するカメラワーク、コミカルアクションが楽しい肩肘張らない佳作ファンタジー🔥🐲落ちこぼれの奮闘、仲間との信頼といった王道ストーリーにちょいうる🥺ギャグもちょうどいい~
ジャスティススミスがジャスティス!してて最高☺️ pic.twitter.com/Gg4Xs3nBSr
シアターキャンプ クィアなギャグが楽しい過ぎた。ラストのミュージカルで泣かされた~!
『シアター・キャンプ』
— ナオミント (@minmin70) 2023年8月16日
ディズニーより試写会招待にて鑑賞
個性的過ぎる子ども&大人が集まる演劇キャンプ⛺病に倒れた創始者、経営難…混乱の中、3週間で新作劇は完成するのか!?
演劇愛溢れるモキュメンタリー風群像劇!最後のミュージカルが超良すぎてめっちゃ泣いた😭#映画シアター・キャンプ感想 pic.twitter.com/MV51WhwjL0
赤と白とロイヤルブルー 今まででありそうでなかった組み合わせ。主役のお2人もとっても素敵でした。年末年始に原作読む予定です!
『赤と白とロイヤルブルー』
— ナオミント (@minmin70) 2023年8月16日
反りの合わない英国王子と米国大統領息子が次第に惹かれ合い恋仲に👨❤️👨立場、イメージ、背負うものの重み…それぞれが葛藤の果てに選ぶものは
キュンと言うよりズギュンなラブコメディ💘政治や王室の複雑さを扱いながらもあくまでも軽やかで明るいのが良い
主演の2人が最高😳 pic.twitter.com/9iBsPgkxad
あしたの少女 社会構造への怒りをしっかりと、真正面から描いた作品。韓国映画のそういうところがほんとうに好きです。
『あしたの少女』
— ナオミント (@minmin70) 2023年8月19日
実習生として働き始めた高校生が理不尽に直面し、やがて悲劇が起こる。刑事が真相を探ると若者を取り巻く搾取の構造に行き着く……
ある会社の労働問題、などではなく社会全体がそれに加担していると糾弾する。許されないことが許されてることが許せない
確かな怒りを感じる良作 pic.twitter.com/eggG2rZCI0
ニモーナ ニモーナかわいいかっこいい!!テーマもしっかり。わたしの好きなタイプの「怪獣映画」でもありました。
『ニモーナ』#Netflix
— ナオミント (@minmin70) 2023年7月3日
反逆者とされた騎士とはぐれもののシェイプシフターが王国の欺瞞を暴くため奔走する⚔️
クィアのための映画であると同時にサポーティブでありたい人にとっても必要な物語と思う🥺ファンタジーとSFが融合したユニークな世界観も楽しい
わたしはわたし
それ以上の証明なんて要らない pic.twitter.com/VKqxbHTQex
『ニモーナ』
— ナオミント (@minmin70) 2023年7月3日
何者なのかをしつこく問われる、説明を求められる、「普通にしてた方が楽だよ」…息をするように当たり前にただ自分でいたいだけなのに
それを許さない社会は、壁に囲まれた王国のように窮屈だ
自分のことも誰かのことも規範に押し込めないで
恐れて剣を向けるのではなく姿を見て、触れて pic.twitter.com/L7tnv75n8p
老ナルキソス 今年のベスト乱交シーン賞とベスト裸踊り賞です(ニッチすぎる笑)。『世界は僕らに気づかない』とはまた別のベクトルで同性愛者と「家族」について描いた作品です。
『老ナルキソス』
— ナオミント (@minmin70) 2023年6月9日
自己愛の塊のような偏屈な老絵本作家と若いウリ専ボーイ。歳の離れたゲイの2人の交流から見えてくる、それぞれの世代の苦しみと喜び、未来への希望👬
老いの悲哀にしんみりしつつ後味は爽やか!海の小屋でのシーン…泣いた🥺切実で可笑しくて、愛おしい映画だと思った
とても良かった pic.twitter.com/k4LdmNzWkS
『老ナルキソス』
— ナオミント (@minmin70) 2023年6月9日
あんなに丁寧に描かれた性的なシーン初めて観たかも🤔SMとかカルチャーとの向き合い方やセックスワークの捉え方も誠実だったと思うし、受難な時代を生きた人たちの多様な人生をジャッジしない姿勢もフェアだった
てかこんなに性格の悪い主人公の映画もなかなかないよね😂面白かった! pic.twitter.com/WUGGTBNDi4
波紋 めっちゃ面白かった。ベストらっきょう映画です。
『波紋』
— ナオミント (@minmin70) 2023年6月9日
心穏やかでいたいのに、誰かの、何かの振動が波風を立てる。それならわたしは舟に乗ろう。その波できっとどこまでも行けるから
エンドロールで思わずステップを踏んだ。晴れやかな気持ちで外に出たら空は曇りで、それもいいと思った
こういう映画を、もっと観たいと思った
多分、傑作だと思う pic.twitter.com/pEQAkeUfvD
ダークハーヴェスト ナイス配信賞。さらっと観られるのにテーマ性もしっかりあるモンスターホラー。
『ダークハーヴェスト』
— ナオミント (@minmin70) 2023年10月16日
年に1度やって来る怪物を倒さなければ災いが起こるとされる田舎町。英雄になるため少年たちは"怪物狩り"に参加する。興奮と狂乱渦巻くハロウィンの夜、ついに怪物が姿を現し少年らを血祭りに上げていく🎃伝統と規則が覆い隠すカラクリと欺瞞。そこで育まれるものとは…超面白い pic.twitter.com/EqbjC7aKkN
『ダークハーヴェスト』
— ナオミント (@minmin70) 2023年10月16日
「教会」に向かう怪物、少年らが"狩り"前に食事無しで閉じ込められて飢餓状態になる、大人主体の支配的なコミュニティ…と比喩と暗喩で描かれるその構造のおぞましさにぞっとする。それが決して絵空事ではないからだ。
こうして「男らしさ」は作られてきた今も、これからも…… pic.twitter.com/X1r4iT50eK
死霊のはらわたライジング ベストタイトルイン賞!ちょうかっこよ。これでもかってくらいの血みどろを浴びれます。
『Evil Dead Rise』
— ナオミント (@minmin70) 2023年5月12日
マンションの地下で死の書を見つけた姉弟が呪いを解き放ってしまいさぁ大変😨ママンが邪悪な魂に乗っ取られ、血みどろの一夜が幕を開ける😈
シリーズへの愛と情熱がタップリ📖おや?ってとこもあるけど血のりの量は申し分なし!2013年版が好きな人は是非~
今年のタイトルイン大賞🏆 pic.twitter.com/a6wB3bUHUb
怪物の木こり いや、面白かったよ……面白かったよね!?(キョロキョロ)
『怪物の木こり』
— ナオミント (@minmin70) 2023年12月2日
目的のためなら手段は選ばないサイコパス弁護士が連続殺人鬼のターゲットに。俺が先に殺してやる😡と意気込むが…犯人を追う警察と三つ巴の攻防を繰り広げる🪓
なるほどそう来たかー!粗を探せばキリがないけど配役や演技、落とし所も◎この荒唐無稽さは嫌いじゃないよ🤗面白かった! pic.twitter.com/JSecmOHC0p
未公開映画ベストテン
未公開映画は53本鑑賞。今年はちょっと調子にのって(?)ホラー/SF以外の作品にも手を伸ばしてみました。
1位 Huesera:The Bone Woman
待望の妊娠に喜ぶのもつかの間、母親に襲いかかる暗い影……その正体は?
ただのマタニティーホラーにあらず!
もちろん怖いところは怖いんだけど、個人的にはこのテーマでこの落としどころにしたことがほんと素晴らしいと思ってて、作り手の覚悟が見えた点で高評価。映像表現はもちろん、音響が不穏すぎるので映画館で観たらバキボキしちゃいそう。(骨の音がすごく嫌なのー!)
2位 Aristotle and Dante Discover the Secrets of the Universe
今年観た映画の中で一番好きな作品は?って聞かれたら多分これ。メキシコ系少年2人の青春と友情、セクシュアリティと自身のルーツをめぐる物語。
実は8月に原作の翻訳が出てて、それを先に読んでから観たんだけど、一つ一つのシーンが繊細に再現されていて脚色としても良くできてたんじゃないかと思います。
オープニングとラストシーンがキラッキラできゅーんと来ちゃった!日本でも公開されるといいな。『君の見つめる先に』みたいな爽やかな青春映画ですよ。
3位 When Evil Lurks
『テリファイド』のデミアン・ラグナ監督による悪魔憑きオカルトホラー。ここまで何もいいことが起こらない映画もなかなかないよ、ってくらいの絶望が味わえました……。
日本でも来年公開予定だそうです。震えて待て!(何か違う)
4位 Birth/Rebirth
マッドサイエンティストが娘を亡くした母親と手を組み、禁断の実験に足を踏み入れる。それは歪んだ母性の暴走か、女同士の負の連帯か……。
今年はやたらと「フランケンシュタイン」モチーフの映画が多かった気がして、死んだ兄を蘇らせようとする『The Angry Black Girl and Her Monster』とか、サンタを蘇らせるクリスマスホラコメ『Santastein』とかもありましたね。これも死んだ娘を生き返らせるためにいろんなもの(もちろん人も)を犠牲にしようとする女たちの話です。
「あんたたちどーすんのよこれ……」って終始スリリングさが途切れないのがよかったし、ラストのキレのよさには鳥肌立ちましたね。手術シーンも生々しくて、めちゃくちゃ痛そうでした。秀作と思います。
5位 How to Blow Up a Pipeline
理不尽に苛まれ怒りを募らせる若者たちは、すべての元凶である石油パイプラインを爆破させる計画を実行する。気候変動への過激な対抗手段を扇動する、挑発的な"環境活動"スリラー。
めっちゃ面白かった。
どう観るか、何を観るかで感想が変わりそうなタイプの映画ではあるんだけど、わたしは乾いたクライムスリラーとして観た。青春映画としての側面もあると思ってて、彼らをそこまで駆り立てる焦燥感が実際に現実にも「ある」んだよね。
彼らを嘲笑って揶揄するのは簡単。でもそれは大人の振る舞いではないとわたしは思う。
6位 It Lives Inside
インド系アメリカ人の少女が消えた親友を追って悪魔的な存在と対峙することになる。
よくある青春ホラーでも、移民ルーツの要素が加わることでまたひと味違った味わいに。自身のルーツと折り合いをつけること、でもそれで終わるわけではないんだよね、という。そのさじ加減が絶妙でした。
最後にちゃんと悪魔的存在(ピシャーチャ(पिशाच)という名前で、ヒンズー教や仏教の神話にも登場する食人鬼)が姿を現してクリーチャーホラーみが出るところも好き!
7位 LANDLOCKED
取り壊される予定の実家で過去を撮ることができるビデオカメラを発見。早速家族の記録を撮影することにするが、謎の影がちらついて……。
これはホラー?ファンタジー?
実際に監督自身の過去のホームビデオが使われていたり、家族も出演しているなど文字通り「アットホーム」な自主制作映画。粗削りなところはあるんだけど、なんだろう、家族の記録をしっかり形で残したいという作り手の思いを感じました。
こういうミニマムな映画は来年も推していきたい所存。
8位 Little Bone Lodge
嵐の夜、介護が必要な父親、母親、その娘が暮らすスコットランドの人里離れた農家に二人組の男がやって来る。一方は大ケガを負っており、助けを求められ母親は男に応急処置をしてあげるが、男たちにはある秘密が……から始まる一筋縄では行かないホームインベンション系スリラー。
二転三転、全然先が読めなくてほんと面白かった!いやーなムードの終わり方含めてこれ絶対みんな好きでしょ。
9位 Sommoning Sylvia
結婚を控えた親友のためバチュラーパーティーを開こうといわく付きの呪われた邸宅にやってきたゲイ仲間4人組。早速霊を呼び出しちゃお!と降霊術を行っていると、婚約者の弟(ノンケの軍人、お酒飲むと豹変する)がやって来る。ついでに息子を惨殺したという邸宅のかつての主「シルビア」の霊も現れちゃった?
「ゲイのためのホラーコメディ」との評価もある通り、4人組がきゃーきゃーやってるのを観てるだけでも超楽しいんだよね。でもストレートの人が入ることでちょっとピリッとした緊張感が漂うとか、視点やギャグはしっかりしてるので安心して観られる。
いわくの真相と現在が交錯する演出もすごく巧くて、ほぼほぼ一軒家の中でしか展開しない低予算映画ではあるんだけど不思議と間延びも飽きもなく、見終わったあとにしっかり充足感がありました。
1時間ちょいのランタイムもホラコメとして程よいと思います。ラストはファビュラス!
10位 The Royal Hotel
旅費が底をつき砂漠の真ん中にある辺鄙なバーで住み込みアルバイトをすることになった女性バックパッカー2人組。でもバーに来る客はセクハラじみた行いに終始する迷惑客ばかり。次第にその振る舞いはエスカレートしていき……。
『アシスタント』のキティ・グリーン監督とジュリア・ガーナーが再タッグを組んだスリラー。接客経験ある人にはきっつい描写が満載でぐったりよ……。こういう場所ってどこにでもあるんだろうなぁ、と思ってさらにぐったり。
未公開映画だとほかには、5歳の女の子(ちょうかわいい)が主人公の、アナログ特撮で魅せる臨死体験ファンタジー『Moon Garden』、予告編からひたすら怖かった「永遠の」ステイホーム映画『Skinamarink』、70年代風へのこだわりが強すぎて脳がバグるフォーク系ホラー『Enys men』、パキスタン系イギリス人の姉妹が上流階級相手に大暴れ?アクションコメディ『Polite Society』、社会の周縁にいる者たちへの優しさに溢れた味わい深いミニマムSF『Unidentified Objects』、などなどいろいろなタイプの作品に出会えました。
2023年の振り返り
というわけでざっとこんな感じ。
ドラマだと、大好きな「ハートストッパー」のシーズン2が来て大はしゃぎしました(ほとんど稼働してないブログのくせして前後編分書いたというね)。
ほかには「ザ・ボーイズ」のスピンオフ「ジェンV」も楽しみましたし、地上波ドラマだとトリンドル怜奈と蓮佛美沙子の「今夜すきやきだよ」もちょう良かった。
あと、全くノーマークだった「サムバディ・サムウェア」というHBOのドラマがものすごくよくて(U-NEXTで配信中)、こういうじんわり系に癒される時が来たんだなと思ったり。
それから……、今年はちょっと夏頃に体調を崩してしまいまして、そこからなかなか調子が戻らず下半期は映画の鑑賞本数もガタンと落ちてしまったんですよね。まだ本調子ではないので、しばらくこんな感じで低空飛行を続けるかなぁ、と思っています。
そんなわけで、今後のブログはちょっとどうなるかわかりません。今年よりもさらに更新頻度は落ちる気がします……。ただ映画鑑賞じたいは続けたいとは思っているので、また年間ベストは書けたらいいな。
皆さんも心身ともにどうぞ健康で。来年も素敵な映画に出会えますように!