ファンタスティック映画主婦

雑食つまみ食い系映画感想ブログ

映画主婦的2021年新作映画ベストテンとその他ベストテン

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いやはや皆さん、年末いかがお過ごしですか。というわけで、弱小ブロガーのわたくしめも、一端の映画ブロガーっぽく例によって例のごとく、年間ベストの発表なんかしちゃいましょうかしらねー。

 

 

これまでの年間ベストはこちら。

 

 

 

 

今年の新作映画は215本(うち40本はGEO先行……)。映画館にはあまり行けなかったので、来年は状況が好転してもっと足を運べるといいなぁ。

 

  • 【選定基準】
  • 2021年に日本で一般公開(ビデオスルー・動画配信含む)された映画を対象としています。
  • 邦画洋画アニメ実写ジャンル等は不問です。
  • ブログ記事における★評価は絶対評価、ランキングは相対評価です。★3の映画が★4の映画より上にランクしていることもあります。要はわたしの★なんて気にしてくれるなよ、ってことです。

 

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(今年観た主な映画!上半期の結構忘れてるな……)

というわけで、なんの参考にもならない我がベスト、早速どうぞ!

 

 

10位 なんだかんだこういう映画が好き

タイムリーパー 未来の記憶

タイムリーパー 未来の記憶 [DVD]

少し未来の出来事を予知できる能力を持つ男がある犯罪に手を貸すが、その時自分が死ぬ光景を見てしまう。しかし実際に死んだのは出会ったばかりの女だった。未来は絶対のはずなのになぜ……?やがて男は自分に課された使命を知る。

 

気軽に見られる低予算なタイムループもの。ぶっちゃけ時間移動に関してはかなり強引なんだけれど、でもこれ系の醍醐味である伏線回収もしっかりあって、普通に面白い。この「普通に」ってめちゃくちゃ大事なんです。

これはね、多分というか絶対、年間ベストに入るような映画ではないんですよ笑。ただね、これ観たあと、あ、わたしが求めてる映画ってこういうのなんだなって思ったの。

 

わたしは基本的に家族が寝静まってからだいたい深夜に映画を観てるんですけど、この映画も夜中に一人でぼんやり観てて、そのシチュエーションがものすごくしっくりくる映画だった。めちゃくちゃお金がかかってるわけでもないし、スターが出てるわけでもない、志しの高いメッセージがあるわけでもない。でも見終わったあと「面白かったな、また明日も頑張ろう」って思えるような、そういうの。

多分深夜に地上波でかかってたら、すごくいい感じの映画だと思う。え、めちゃくちゃ褒めてますよ?

 

 

 

9位 このヒーローたちにMCUバージンを捧げました

エターナルズ

【映画パンフレット】エターナルズ ETERNALS 豪華版 監督 クロエ・ジャオ 出演 ジェンマ・チャン、リチャード・マッデン、クメイル・ナンジアニ、リア・マクヒュー、ブライアン・タイリー・ヘンリー

おいおいお前、さっき言ってたことと真逆の映画来たぞ!(爆笑)

いや、最初は全く入れるつもりなかったんだけど、日に日に「入れておかないといけないかも……」みたいに思えてきて。ていうかね、わたしMCUってほとんど観たことなくて(スパイディとガーディアンズオブギャラクシーだけ)、映画館で観たのはこれ初めてだったんです。でも初MCUがこれでよかったのかも。ほんと、すごく素敵な映画だった。

 

面白かったのは当然なんだけど、とにかくね、キャラクターたちがみんな大好きだったのよね。今後もスーパーヒーロー映画観続けるかはわかんないけど、エターナルズの面々は追いかけて行きたいなと思ったよ。ギルガメッシュ……!!

 

 

8位 肝はラストシークエンスにあり

ザ・スイッチ

ザ・スイッチ

上半期で上位だった映画がランクイン。

ラストシーンは主人公が劇中好きな映画として挙げていた『ピッチパーフェクト2』と同じなんです、ってずっと言ってるんだけど、賛同者が一人もいない……。

 

わたしの感想はこちら

 

 

7位 そいつらみたいにならないで

君は永遠にそいつらより若い

君は永遠にそいつらより若い [Blu-ray]

いやぁ、ほんといい映画だったなぁ……。

 

わたしの感想はこちら。

 

 

6位 こんな実家は嫌だ!

ダーク・アンド・ウィケッド

The Dark and the Wicked [DVD]

父が危篤となり久しぶりに実家に帰ってきた姉弟が直面する恐怖。彼らに忍び寄る、邪悪なもの正体は……

 

これはまじで怖かった。今年のナンバー1ホラー。この年末コロナ後初めて超久しぶりに実家に帰る予定なんだけど、すげぇ不安になった……。

 

確かにこの映画は超自然的なホラーではあるんだけど、根底にあるのは普遍的な家族の話なんだよね。田舎から都会に出て、そこに自分の生活を持ってる人はまじでぶっ刺さる映画だと思います。

わたしの父はコロナの直前に大きな手術をしたんだけど(おかげさまで今は元気になりました)、その時に、家を出て離れて暮らしてるってことにすごい罪悪感を感じたのよね。それを思い出してさ、ほんと、きっつい映画だったわぁ……

 

わたしの感想はこちら

ホラー好きも震え上がる!絶望の家族ホラー『ダーク・アンド・ウィケッド』見どころ&解説 | 映画board

 

 

5位 このコンビ監督の映画が大好き!

シンクロニック(字幕版)

大好きなコンビ監督、ジャスティン・ベンソン&アーロン・ムーアヘッドのゆるっとSF映画。改めてこの監督の映画が好きだと思ったし、これからもずっと二人で映画つくって欲しいなと思った。

 

来年のサンダンスでは最新作が上映されるみたいだから超楽しみ!しかも『アルカディア』と同じく監督二人が主演するっぽい。激アツ……!

来年も頑張って生きなきゃ。

 

 

4位 消え行くもの、残されたもの

レリック 遺物

レリック 遺物 [DVD]

3世代女性による認知症×家ホラー。

これも『ダーク・アンド・ウィケッド』と同じ、こんな実家は嫌だ枠の映画なんだけど、アグレッシブ怪異描写のあとに来る、穏やかなラストシーンで号泣しちゃった。

女にとって「家」とは何か、みたいな話でもあって、普段主婦やってるわたしにとってすごくぐっとくる映画だった。

監督は日系オーストラリア人のナタリー・エリカ・ジェームズ。オージーホラー、なんか性に合うんだよな。

 

 

3位 爆笑と号泣

偶然と想像

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濱口竜介監督の3話からなる会話劇オムニバス。多分ベストに挙げる人も多いと思うんだけど、ここまで上位になるとは自分でも意外でした。

『ドライブ・マイ・カー』

よりわたしは断然こっちでしたね。ほんと良かった。特に第3話が好き。

 

 

2位 今観るべき社会派史実系ドラマ

アイダよ、何処へ? 

アイダよ、何処へ? [DVD]

観終わった後すぐ、これは今年のベストだなって思ったの。結構気合い入れてブログも書いたし、ほんと素晴らしい映画だった。

誇張でもなんでもなしに、今観るべき映画だと思いますよ。

 

わたしの感想はこちら

 

 

1位 これぞ正しきゾンビコメディ!

ゾンビボーダーランド めざせ!アンデッドのいない国境地帯へ

ゾンビボーダーランド 〜めざせ! アンデッドのいない国境地帯へ〜 [DVD]

GEO先行レンタルランキングで1位にしたこちらがまさかのベスト1!!!

 

というかね、ゾンビボーダーランドと『アイダよ、何処へ』は親戚みたいな関係にある作品なので、ベストに入れるならセットで上位にしないと、と思ってたんですよね。ていうかねー、実はちょっと冗談で「今年はバルカン映画が2トップかも~」とか言ってたんだけど、まじで来てしまいました(爆笑)。

 

こちらに関しては、先日の「GEO先行レンタル」のエントリで詳しく書きましたのでどうぞ。

 

 

ここからはお気に入りの映画をゆるっと発表していくよ~

 

 

ベスト10に入りきらなかったお気に入り10作

ほんとうのピノッキオ

世界観もお話もほんと大好きだった~。推しはマグロです。

 

トロールハンターズ ライズ・オブ・タイタンズ

デルトロ製作のアニメ「トロールハンターズ」の最終章。映画一本で終わるのがもったいなかったよー!ほんとは複数話のエピソードで完結して欲しかった……。でも、ずっと見続けてきてほんと良かったなって思える一作でした。大好きなアニメシリーズ。

 

Swallow/スワロウ

いや、10位以内に全然入る。女性の自己決定権に言及するエンドロールがほんと素晴らしいと思ったね。今年のベストエンドロール大賞。

 

 

プラットフォーム

いや、10位以内に全然入る。めちゃくちゃ面白かった。政治と選挙権についての映画だとわたしは解釈したよ。

 

 

ジャスティス・リーグ ザック・スナイダー・カット

まさかわたしみたいな最弱がスーパーヒーロー映画を2本もベストに挙げるとは……畏れ多い。いやー、ほんとめちゃくちゃ面白かったよな。240分もあって、途中で止めながら観ようと思ったのに結局ぶっ続けで観ちゃった。

『アーミー・オブ・ザ・デッド』もそうだったけどさ、どうしても父親ザックゥのバックグラウンドが見え隠れしてしまって、ホロホロきちゃったよね、やっぱり……。これからも良い映画、作ってください……(嗚咽)。

 

DCだと、『ザ・スーサイド・スクワッド』も大好きだったよ!

 

 

キャンディマン

都市伝説のジェントリフィケーション!って感じの恐怖演出がめちゃくちゃ良かったし、ヒーローオリジンと言いたくなる部分もあって、かなり成功したリブートだったんじゃないかな。スタイリッシュなブラックホラー。

 

 

フィアー・ストリート 3部作

Netflixオリジナル。往年のスラッシャーホラーや、それらをパロッたスクリームなどの90年代ホラー、そこにフォークホラーと現代的な視点を加えてまぜまぜした、出来の良いティーンホラー。ストレンジャーシングスが好きな人は是非観て欲しいね!

……てか自分で書いといてなんだけど、「後発作品の後付け設定みたいな謎」って何よ(爆笑)。

 

 

砕け散るところを見せてあげる

いやーほんと良かった。賛否両論らしいけど、わたしは圧倒的賛です。

 

 

フィールズ・グッド・マン

ドキュメンタリーとしては唯一のランクイン。今年は他に『SNS少女たちの10日間』『リル・バック ストリートから世界へ』『ブックセラーズ』などを観ました。来年はもうちょっとドキュメンタリーも観たいなぁ……(ただ近くの映画館ではほとんどやってないのよ)。

 

 

サンドラの小さな家

助けてと言える人に、そして手を差しのべられる人になりたいと強く思った。めっちゃ泣いた。公助が破綻していることがまずそもそもの問題なんだけれど(ていうか日本だともっと悲惨な状況になると思う)、それでも誰かを助けたいって気持ちは大事だよね。

主演のクレア・ダンさんもすごく良かった……。

 

 

以下は好きだった映画を軽~く発表~

大事なのは順位じゃない!全部好きな映画なんだ!

 

 

ベスト30に入れたい好きな映画10作

アワーフレンド

めっちゃ泣いた。

 

サイコゴアマン

めっちゃ笑った。

 

アンコントロール

考えさせられる映画(こなみ!)。

 

事件物件 呪縛の連鎖

マジックアイのホラー演出が斬新。

 

ダニエル

2世俳優なめんじゃねぇぞ(別に誰もなめてない)

 

樹海村

東映特撮なめんじゃねぇぞ(だから誰もなめてないって)

 

死霊館 悪魔のせいなら無罪

てぇてぇ。

 

グレーテル&ヘンゼル

世界観まじ最高。

 

便座・オブ・ザ・デッド

ふざけたタイトルだけどめっちゃ好き。

 

聖なる犯罪者

ラストシークエンスがセンスの塊。

 

 

旧作ベストテン

旧作は多分106本くらいかな?今年はウォッチパーティーなるものに参加させていただき、充実の映画ライフでした。感謝!

 

1位 G.O.R.A

G.O.R.A. Gora

パロディとカオスのトルコのSF映画の金字塔!(多分)

今年のわたしの映画生活を振り返るとトルコメ(トルコのコメディ映画)とハリシャム映画の印象しかないんだけど(まじか)、ほんとにねー、トルコ映画はいいぞ!内容?そんなものはないよう。

わたしとトルコ映画の関係(?)についてはこちらの記事でどうぞ。

http://www.トルコ映画にハマっている。.com/https://t-gakuseikisha.themedia.jp/posts/15119736

 


2位 王国(あるいはその家について)

こちらのサイトで2/1まで無料配信中。

衝撃の傑作です。濱口竜介監督の映画が好きな人は観といて損はないと思います。

 


3位 White Frog

White Frog / [DVD] [Import]

ハリシャムさんに沼ってなかったら多分観ることはなかった。めちゃくちゃ良い映画。

アスペルガーの少年が、急逝した唯一の理解者だった兄(ハリシャムさん)の抱えていた秘密を知り、自分と他者、その違いについて思いを巡らせていく感動作。

アジア系のスタッフ、キャストによる2012年の作品。ほんと観てよかった……ハリシャムさんに感謝……(泣)。

 


4位  ソウルキッチン

ソウル・キッチン

今年は相互フォローさせていただいてる方とのウォッチパーティーがほんと楽しかったんですが、これもそのウォチパで観た作品。ずっと観たいな~と思っていた映画だったんだけど、みんなで観れたこともあって最高の映画体験でした。もう大好き。

ソッコーでDVD買っちゃった。骨折りケマル!(ง ˙⍢˙)

 


5位  ピッチ・パーフェクト2

ピッチ・パーフェクト2 [DVD]

『ピッチ・パーフェクト』もウォチパで観た映画で、めちゃくちゃハマって3まで一気観した。3作全部好きだったけどわたしは2が一番好きだったのね。特にラストで号泣。

『ザ・スイッチ』で泣いた人にはわかってもらえると思うんだけど……賛同者が一人もいない……。

 


6位 スリー・モンキーズ

スリー・モンキーズ(字幕版)

アート系トルコ映画と言えばこの人、ヌリ・ビルゲ・ジェイラン。『雪の轍』はイマイチだったんだけど、これはまじの傑作で、すげぇってなった。未見の人は、観てください。

 


7位 モータル

MORTAL モータル(字幕版)

ムジョルニァァァァ!ユグドラシルゥゥゥゥ!!

大好き。

 


8位 Starfish

Starfish [DVD]

こちら来年の未体験ゾーンで公開されるそうです。一応「旧作」扱いなのでこちらにランクイン。来年のベストにも入れちゃうかも。

 


9位 ガールコップス

ガール・コップス [DVD]

ツイッタで信頼を寄せているアカウントさんが絶賛していて気になって観てみたら、とても面白かった。女性を食い物にする悪い奴らに凸凹コンビが挑む刑事もの。

性犯罪を扱ったいわゆる韓国フェミニズムの文脈にある作品なんだけど、こういうのを痛快に描くのって相当作り手も肝が据わってないと無理だよね。やっぱ韓国エンタメは面白いなぁ。

 

映画で登場した性犯罪サイトは過去に実在していたものらしくてそれも衝撃だったんだけど、そのサイト「ソラネット」を閉鎖に追い込んだ女性たちを描いたノンフィクション小説があったから読んでみたのね。

 

 

なかなかひどい性暴力の描写があるので最初はきつかったけど、最後には拳を振り上げたくなる勇気をもらえて、これも映画化して欲しいなぁと思った。是非『ガールコップス』とセットでどうぞ。

 


10位 ループ 時に囚われた男

LOOP/ループ-時に囚われた男-(字幕版)

新作10位にした『タイムリーパー 未来の記憶』と多分同じ枠の映画。何の気なしに観てみたらめちゃくちゃ面白くて、掘り出し物感!

ハンガリー映画ってのもポイント高い。

 

 

日本未公開映画ベストテン

来年公開予定の作品も含めると未公開映画は36本鑑賞しました。来年は50本くらい観られるといいなぁ。その前にもう少し英語の聞き取り能力を上げたい……(切実)。

 

1位 Violation

新作・旧作全てあわせての実質ベスト1はこれです。観たのは3月だったのだけれど、最後まで揺るがなかったですね。

いわゆる「レイプリベンジもの」なんですが、今年は特に、ひどい目にあう女性を描いた映画がほんと多くて、『プロミシング・ヤングウーマン』『最後の決闘裁判』『ラストナイト・イン・ソーホー』しかり、『スワロウ』や『17歳の瞳に映る世界』とかも大枠だとそんな感じかな。映画そのものだけでなく、その後の評論や感想合戦でも、うちひしがれてばかりでした……まじでしんどかったなー。

 

そんな中でこの『Violation』は、わたしの心の拠り所になってくれた作品でした。早く日本でも観られるといいなぁ。特に『プロミシング・ヤングウーマン』を褒めてる人、あるいはダメだった人にも観て欲しい。正解はこっちですよ。

タイトルはレイプの歪曲的表現で、意味は「暴行」。その意味をよくよく噛み締めたくなる一作。ガワはアート系ぽいですが、ホラー専門の「Shudder」で配信されてる作品なので、推して知るべし……。

珍しくフィルマークスとやらに感想書いちゃった。

 


2位 Broadcast Signal Intrusion

ハリシャムさいこー!沼入りさせてくれたこの映画には感謝しかない。

 

わたしの感想はこちら。

 

 

3位 V/H/S/94

人気オムニバスホラーの最新作。すげぇ面白かった。もしかしたらシリーズで一番好きかもってくらい良かった。

 


4位 Sound of Violence

これは相互フォローさせていただいている方からおすすめしていただいて観たんだけど、性癖ドンピシャ!ってくらい超好きな映画だった。

人体への暴力に恍惚の音を見出だしちゃったサウンドクリエイターが、究極の音楽のために欲望のまま突き進む。

この潔さと、破滅的なのに美しいビジュアル。意味わかんないけど、とにかくすごかった。

多分そのうち日本に来るんじゃないかな。期待。

 

 

5位 John and the Hole

裕福な家庭の少年が突如見せた闇。無邪気ないたずらか、悪意ある犯罪か……

家族に睡眠薬を飲ませて森のバンカーに閉じ込めちゃう男の子の話。気に入らない人間を穴に住むモンスターに食べさせる『Pit』って映画があるんだけど、それを真面目に作ったらこんな感じかなぁと思った。

ちょっとハネケみもある、不穏で不安な「恐るべき子ども」系スリラー。

 

 

6位 Come True

Come True [Blu-ray]

ずっと気になってたやつで、今月に入って軽い気持ちで観たら超タイプのやつだった!

悪夢を見る不眠症のティーンが睡眠実験に参加。しかし悪夢の正体が実体を持ちはじめ……。

SFホラー(?)な雰囲気もあり、レトロなガジェットもいいし、おどろおどろしい悪夢のシーンも好きだった。そしてヒロインがど好み。

監督はわたしが地味に好きな『災厄の家』のアンソニー・スコット・バーンズ。もしかしたらちょっと『Starfish』に近いものがあるかも(ネタバレ?)。考察好きに是非おすすめしたい一作。

 


7位 Skull: the mask

ほんとバカみたいで超笑った!面白すぎた!大好き!骸骨仮面が血祭りを繰り広げるよ~最高だよ~

 


8位 The Boy Behind the Door

いわゆる監禁ホラーの若い女性が少年になったバージョン。子どもが被害者になるだけで、こんなにもハラハラ度がアップするのか!っていうね。かなり粗いところもあるんだけど、そんなのも気にならないくらい、少年2人をずっと応援しちゃう。犯人の意外性もあって、手堅い佳作でしたよ。

おばちゃん泣かせのキッズスリラー。

 


9位 Boiling Point

繁忙時のレストランをワンカット長回しでとらえたヒューマンスリラー。開店前に保健所の検査が入り、勝手な従業員、ワガママな客、ウザい共同出資者にオーナーシェフのイライラも爆発寸前!そしてまさかの「沸点」が訪れて……

 

終始「もう無理……」みたいな顔してるスティーブン・グレアム見てるだけで、どんどん胃が痛くなってくる(泣)。

カメラは寄りが多くて(狭い厨房で撮影してるので致し方なし)、ちょっと余裕のなさも感じるんだけど、舞台裏を見るとかなり大変そうよ!

Behind the scenes: Boiling Point | Industry Trends | IBC

 

心意気を買いたい意欲作。

 


10位 Sam&Mattie Make a Zombie Movie

ダウン症の親友同士サムとマティーの夢はゾンビ映画を撮ること。二人はクラファンで資金集めをはじめる。やがて彼らの夢にはたくさんの協力者が現れ、夢を実現する映画作りがはじまった!

 

これはほんと素敵なドキュメンタリーだったわぁ。「映画作り映画」の良さが詰まってるし、「映画が夢を叶える」ことについての映画でもあったと思う。

サムとマティーの2人も超いいやつで、本編のゾンビ映画もかなり尖ってて面白い。他の作品も視てみたいなぁと思った。

 

 

来年公開が決定しているマッツ主演の『Riders of Justice』は日本版も観たいと思ってるので、来年のベストに入れますね。めちゃくちゃ面白かったよ。

 

 

 

というわけで、以上ですっ!

 

今年は前述した「女性がひどい目に合う映画」絡みで「映画好き」のくくりに自分も入れられるのがほんと嫌になるくらいしんどいものをたくさん見聞きしました。

 

映画は確かに「映画」だけど、それって現実とすっぱり切り離せるものではないと思うんですよね。それを無視して「映画」だけで語るなんてわたしには無理だし、それって現実に対しても無責任だし、人に対しても冷酷だなって感じるんですよね。「映画」だけを好きでいなきゃいけないなら、わたしはもう「映画好き」は名乗りたくない。

これからは「趣味が映画鑑賞の人」(仮称)で行こうかなと思っています(長いわ)。

 

人がいて、現実があって、映画がある。わたしは映画が好きである前に、大切なものを見失わない人間でありたいなと思いました。

 

来年も大切に思える映画に出会えますように。

ではではよいお年を~!( ´・ω・)シ