ファンタスティック映画主婦

雑食つまみ食い系映画感想ブログ

映画主婦的2020年新作映画ベストテンと今年のまとめ

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早いもので、いろいろあった2020年も終わりですね。

例によって例のごとく、弱小ブロガーのわたくしめも皆さまにならって年間ベストテンなんてものを発表したりなんかしちゃったりしようと思いますよ!

 

これまでの年間ベストはこちら。

 

 

今年はコロナもあってほとんど映画館には行けていないのですが、レンタルや配信のほか、オンライン上映等文明の力を駆使して新作映画は154本鑑賞しました(珍しいことに、今年は全部数えたよ!)。

とは言えスルーしている話題作や有名作も多数でして、こんな最弱ブログの年間ベストなんてなんのネタにもならないと思いますが、自分自身の映画鑑賞記録の総括として、発表させていただきますよ!

よろしければお付き合いくださいませ~

 

  • 【選定基準】 
  • 2020年に日本で一般公開(ビデオスルー・動画配信含む)された映画を対象としています。
  • 邦画洋画アニメ実写ジャンル等は不問です。
  • ブログ記事における★評価は絶対評価、ランキングは相対評価です。★3の映画が★4の映画より上にランクしていることもあります。要はわたしの★なんて気にしてくれるなよ、ってことです。

 

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(今年観た主な映画。全部面白かった!)

というわけで早速10位から~、どうぞ!

 

 

10位 手作り感溢れる和風特撮

狭霧の國

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こちらはオンライン開催となった「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」で観た一作。

今年はオンラインで開催していた映画祭が多くて、なかなか現地へ足を運べない自分にとってはかなり嬉しい計らいでしたね(まぁ経緯としてはコロナ禍なので、一概に良いこととも言えませんけど……)。

ちなみにこちら、公開じたいはすでに去年一部の映画館でされていたんですけど、一応「一般公開」のくくりでは今年らしいので入れました。

 

人形劇と特撮っていう今まで観たことのなかった組み合わせと和風な世界観がピタリとマッチしていて、35分の短編ではありますがインパクトでは他作品を凌駕しておりました。

どうやら『Howl From Beyond the Fog』のタイトルで海外版が発売されるそうな。年明けにも上映イベントがあるらしいので、ご興味ある方は是非~!

人形時代劇怪獣映画『狭霧の國』公式サイト

特撮関係では、戦争で焼失した映画のリメイク『大仏廻国 The Great Buddha Arrival』も観たかったんだよねぇ。

HOME | 映画『大仏廻国』公式サイト

大仏が街を練り歩くとか何それって感じで超面白そう。観たいなぁ。

 

 

9位 不気味すぎるPOV

コリアタウン殺人事件

コリアタウン殺人事件

今年の夏頃SNSを中心に話題になっていた作品。流行りものには目がないわたくし(嘘つけ)、冷やかし半分で鑑賞してみたらこれがまぁびっくりするくらい禍々しいシロモノで、二晩ほど悪夢にうなされましたよ……。

撮影も出演も「わからない」なのまじで意味わかんない。なんなの?(超怖い)

 

 

8位 ジジイが最強(その1)

VETERAN ヴェテラン

VETERAN ヴェテラン [DVD]

スティーブン・ラングのツエェ老人感も去ることながら、ウィリアム・サドラーやマーティン・コーブ、フレッド・ウィリアムソンなど狙ってますね?なキャストも最高。

そしてサントラね!オープニングのドゥゥ~ン!ってやつからシンセロックなエンディング含め80年代フォロワーな感じがもうツボ。

ジョー・ベゴス、来年『BLISS』も未公開ゾーンで上映されるらしいし、ノリにノッテますな~。大好きな監督です!

 

 

7位 ジジイが最強(その2)

ヒトラーを殺し、その後ビッグフットを殺した男

ヒトラーを殺し、その後ビッグフットを殺した男 [DVD]

上半期に5位にした作品がこの位置に。

タイトルの通りの映画ですが、完成度の高さとテーマ性ではいわゆるビッグフットものの中でも異色だと思いますね。すごく好き。

わたしの感想はこちら。

 

 

6位 黒歌鳥と夜鳴鴬の旅

ナイチンゲール

ナイチンゲール (字幕版)

これは傑作でしたね。

今年は『82年生まれ、キム・ジヨン』『パピチャ』『燃ゆる女の肖像』『透明人間』など、女性の生きづらさにフォーカスした作品が特に多かった印象なんですが、中でもこの作品はそれらの作品群を代表する一作だったのではないでしょうか。

闇に消えた歴史に光を当てるという点でも興味深く、多くの人に観て欲しいと思える作品でした。

ジェニファー・ケント監督、『ババドック』にうちひしがれた身としては、ずっと追いかけていきたい監督ですね。

 

 

5位 深海の『エイリアン』

アンダーウォーター

アンダーウォーター (字幕版)

これはねー、本来なら映画館でかかるはずの作品だったと思うんですよ……。けれども、21世紀フォックス(今はフォックス付かないのか)とディズニーのゴタゴタに加えてコロナも重なり、結果配信スルーになってしまったんですよね。その不遇さも相まって個人的に推したい一作。

配信オンリーっていうちょっと観づらい環境ではあるんですが、SF、モンパニ、クリーチャーのいずれかに興味ある人は是非観ていただきたいです。

ほんとねー、ちょうど良く楽しめるほどよい娯楽作品って感じなのよ……。こういう映画が普通に公開される世界であって欲しいと、切に願います。

 

こちらの映画に関しては、わたしの敬愛するブロガーの一人、ユーセコーイチさんの記事を読むといいよ!

アンダーウォーター - えいざつき ~映画ポエマーの戯言~

 

 

4位 夢追い人を笑うな

テリー・ギリアムのドン・キホーテ

テリー・ギリアムのドン・キホーテ(字幕版)

ギリアムの夢と、わたしの夢の詰まった一作。ラストは大号泣。

わたしの感想はこちら。

 

 

3位 ここが、僕らのホーム

ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ

ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ [DVD]

オープニングがもう最高すぎましたね。音楽もいいし、親友同士の初主演・初監督デビュー作っていう作品の持つバックグラウンドもめちゃくちゃエモい。

「ジェントリフィケーション」ってなんとなくで自己解釈していたものがガツン!と理解できた作品でもありました。ある意味わたしの世界を広げてくれた大切にしたい一作。大好き。

わたしの感想はこちら。

 

 

2位 最高にクールでハッピーなガールズムービー!

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー

【Amazon.co.jp限定】ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー 豪華版(ミニポスター付) [Blu-ray]

これはもうね、最初から最後までめちゃくちゃ、楽しすぎました!

いろんなモヤモヤ、不安、つらさ、根こそぎ吹き飛ばしてくれるパワーがあって、まだまだ未来は明るいぞ!って純粋に元気になれる映画でした。

さっきも言った通り今年はガールズエンパワメント的な作品が多かったと思うんですけど、こちらや『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』なんかはほんとに楽しくて大好きでしたね。

 

上半期で3位にした『ハーフ・オブ・イット』のように「王道だけど新鮮」な視点があって、今年の、というか今の時代を象徴するような作品になっていると思います。

いやー、ほんと、最高の映画ですね。

Netflixでも最近配信開始したらしいから、一年の締めくくりに再鑑賞しようかなと思ってますよ!皆さまも是非!!

 

わたしの感想はこちら。

 

 

1位 心は、折れても、

魂は屈しない
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こちらは「京都ヒストリカ映画祭」で上映された作品で、『狭霧の國』同様オンラインで鑑賞しました。

いや、ほんとはね、これを1位にするかどうかはかなり迷ったんですよ……。限定的な上映形態だったし、観てる人もそう多くないかもしれないし……って。でもね、今年の映画を振り返ってみて、この映画が一番胸に突き刺さった作品だったんですよね。

 

これ、もしかしたらまた上映機会があるかもしれないから迂闊にネタバレとかしたくないんですけど、主人公の医師の秘密が明らかになって、まぁまぁかなりひどい目に遭うんですよ。その差別主義のてんこ盛りみたいな暴力的なシーンの破壊力はすさまじいものがありましたし、しかも、そんなショックがあってもタイトルの通り「魂は屈しない」帰結がもうほんとにグサグサ来て……人間の力強さ、みたいものも感じられて、今年一番「観て良かった!」と心底思えた作品でした。

 

監督のインタビューもとても良い記事だったので鑑賞した方、作品が気になる方は是非どうぞ(ネタバレしているのでそこは気をつけて!)。

ヒストリカ・ワールド『魂は屈しない』スペシャルインタビューを公開! | 京都ヒストリカ国際映画祭

このインタビューによると、作品としては実話ものではあるんですが全てが「史実」に基づいているわけではないようなんですよ。

でもね、この作品の「史実」と「フィクション」への向き合い方は全面的に支持したいですね。

 

 

というわけで1位から10位はこんな感じ。

2位以下はほとんど同率1位と言っても差し支えないくらい全部大好きな作品でしたよ!

 

……と言って終わりたいところですが、10位に入れられない作品でも本当に好きな映画が多くて……やむにやまれず、いたしかたなく、泣く泣く、10位内からは外した11位以下も載せておきます。

 

 

10位以内には入れなかったけどかなり好きな映画

バクラウ 地図から消された村

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いやこれもう傑作でしょ。あの夫婦にはわたしから今年の「最優秀殺りっぷり&脱ぎっぷり大賞」をあげます。

 

殺れ殺れ映画としては『ザ・ハント』も素晴らしかったよね。


Yummy

Yummy [Blu-ray]

今年はゾンビ映画も豊作でしたよね~!

こちらのベルギーゾンパニは、皮肉と血肉たっぷり、ブラックユーモア満載の一作でしたよ。いやー、最高。

 

あと他に異色ゾンビだと、インディアンvsゾンビのカナダ映画『ブラッド・ブレイド』や、『リトルモンスターズ』『CURED』『ブラインデッド』なんかもかなり好きなゾンビ映画でしたね。


サイバーゴーストセキュリティ

サイバー・ゴースト・セキュリティ(字幕版)

上半期では2位にした作品。

好きですよ?大好きですよ?別に嫌いになったとかじゃないのよ!?


ゴースト・キラーズ 血塗られた少女の謎

ゴースト・キラーズ -血塗られた少女の謎-(字幕版)

今年のGEO先行はアツかった!

全部観れたわけじゃないけど、『風鳴村』『CODE8』『貪る』『タイム・ダイレイション 死のベッド』辺りはかなり面白かったですね。

プルークさん、来年もお世話になります!!


処刑山 ナチゾンビvsソビエトゾンビ

処刑山 ナチゾンビVSソビエトゾンビ [Blu-ray]

「ナチにはアカをぶつけるんだよ!」

バカなの?(大好き)


ディック・ロングはなぜ死んだのか?

ディック・ロングはなぜ死んだのか?(字幕版)

いやー、まじで大泣きしたよ、ほんと大好きな映画だったよ。ニッケルバック……

ディック・ロングはみんなの心の中にいる。

わたしの感想はこちら。


パブリック 図書館の奇跡

映画チラシ『パブリック 図書館の奇跡』5枚セット+おまけ最新映画チラシ3枚

実はわたくし、かつて公共図書館に勤めていたことがありましてね。その時にもホームレスの方とはいろいろとやり取りがありました。

あの時の自分の対応は果たして正しかったのか、どうすれば良かったのか……まだ答えは出ません。

地味ながら、忘れ難い作品です。


コリー二事件

コリーニ事件 [DVD]

法廷ものとしてもまじで面白いし、この作品を支持するドイツもすごいと思う。戦争責任とは何か、法律とは何か、正義とは何か……もしかしたらその重みを一人一人が噛みしめることから、はじまるのかもしれません。


ブルータル・ジャスティス

ブルータル・ジャスティス(字幕版)

これも傑作でしたね!

この作品と『バクラウ』『異端の鳥』にご出演のウド・キアさんにはわたしから今年の「お前は一体何者なんだ大賞」を贈っておきます。


ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒

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ライカのアニメはやっぱりすごいなぁー!って思った(こなみ)。つむぎ出されるメッセージも大好き。良作です。

 

アニメは他にも、話題になっていた『ウルフウォーカー』なんかもすごく良かったですね。

 

 

今年のまとめ

今年はコロナがあって映画館が閉まって……と、映画好きにとってもいろいろとつらい一年だったと思います。

ブログ書きとしても一向にモチベーションが上がらず、更新も滞り気味になってしまいました……来年は週イチ更新を目標に!できれば旧作についても書いて行きたい!

しかし!予定は未定!

……まぁ例によって例のごとく、ボチボチとやって行きますよ~。もしよろしければ、気が向いた時に覗きに来てくださると嬉しいです。

 

また来年も素敵な映画に出会えますよーに!

それでは皆さま、よいお年を~(⌒0⌒)/~~