ファンタスティック映画主婦

雑食つまみ食い系映画感想ブログ

映画主婦的2021年上半期映画ベストテン

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どうやら今年も半分が過ぎたっぽい。信じられん。

 

というわけでスチャチャッと上半期ベストなどを。なんとなく昇順にはしてますが、順位はつけていません。そもそも、ベスト「テン」でもありません……(苦笑)

よろしければどーぞ!(*´・∀・)つ

 

 

とりあえずのお気に入り9作

シンクロニック

シンクロニック(吹替版)

頻発する不審死はタイムトラベルができるドラッグのせいだった!?余命間近の救急隊員の男は、相棒の娘を救うため危険なタイムトラベルを行うことに……

 

とっても楽しみにしていたベンソン&ムーアヘッドの新作!かなり高めだった期待値をまったく裏切らない面白さでしたね。

とにかくねー、『キャビン・イン・ザ・ウッズ』から続いてる、彼らの描く「友情」の形がほんとぐっとくるわけ。

個性的なSF設定もユニークだし、とにかく、とても好き。ほんとよかった。

 

 

プラットフォーム

プラットフォーム (Blu-ray+DVDセット)

数百の階層に分かれた「穴」と呼ばれる部屋の中で目覚めた男。ここですることはただ一つ。上の階層が食べ残した物を食べること……。当然下の階層に行けば行くほど食べるものはなくなっていく。男はこのシステムを変えるため、ある行動を起こす。

 

いやぁ、めちゃくちゃ面白かったよね。

おそらく多くの人が論じている思いますけどこれ、政治の話なんですよね。絵面はジャンル映画だけど。

階層を格差ととらえるならば、作中食卓として登場する「台(プラットフォーム)」は、食事だけでなく、お金や福祉その他我々が生きるために必要な「土台」の暗喩でもあるわけです。

そして主人公がその上に乗って行動を起こすとき、それは「演説台」となる。

暴力と屈服によって一定の秩序はもたらされるかもしれないけど、結局それは長くは続かない。なぜなら我々「有権者」が気にすべきことは、「その日の食事」だけではないから。

政治の本質をついた「伝言」に胸を打たれる、醜悪で崇高な一作。

ちなみに2度ほど泣きポイント来ました。わたし涙腺が狂ってるので。

デスゲーム的な安直な結論にいたらない(というかその先を描いてる)ところも評価したい。勝手に人集めて殺し合いさせて「これが人間の本質なのだぬわははは~」とか言ってる志しの低いデスゲーム主催者に是非観て欲しいね!

 

 

フィールズ・グッド・マン

Feels Good Man

陽気なカエルのキャラクターだった「ペペ」が、作者の知らぬ間にネットミーム化し、やがて差別主義のシンボルとなってしまったという嘘のようなホントの話のドキュメンタリー。

これもめちゃくちゃ面白かった。

作者の手から奪われた創作物を取り戻そうとする戦いの記録であり、ここ10数年におけるインターネッツの秀逸なドキュメントでもある。

インターネッツ民たちが信じる(信じざるを得ない)「物語」と現実の隔絶に胸が痛んで、なんだか泣けてきたんだよね……。

あと、日本のあるコンテンツが分断を生み出した構造を後押ししていたのでは?と思うところもあって、なんだか苦いものが込み上げてきたよ。

最後の「ヘザー」ってのは、ヘザー・ハイヤーさんのことだったのかな?

 

『SNS 少女たちの10日間』とか『ハイゼ家100年』とか、今年は面白そうなドキュメンタリーがたくさんやっていたんだけどね、なかなか観られなかったなぁ。

 

 

ザ・スイッチ

ザ・スイッチ -KILLER SWITCH EDITION- 絶叫完全版 ブルーレイ+DVD [Blu-ray]

めっちゃ泣いた。涙腺がガバなので。

感想はこちら

 

 

サイコ・ゴアマン

Psycho Goreman [DVD]

めっちゃ笑った。ただのバカなので。

感想はこちら

 

 

ラブ&モンスターズ

Love and Monsters [Blu-ray]

人類以外の生物が巨大化、人間たちは地下に隠れ住んでいた。離れ離れになってしまった恋人が他の居住地で生きていると知った青年が、彼女に合うためモンスターだらけの地上に出ていく。しかし青年はヘタレでビビり。ソッコーで餌にされそうになるが……!

 

映画観たのは去年なんだけど、今年ネトフリ配信されたから入れちゃってもいいかな。

とにかくイッヌですよあなた。そして巨大化した生き物たちのかわいらしさと絶妙な嫌さね(笑)。最高すぎる。

コロナ禍に効くメッセージとしてもアツくて、繰り返し観たくなる一作。とても好き。

 

 

樹海村

樹海村 [Blu-ray]

これも相当良かったなぁ。村シリーズ新作の『牛首村』も楽しみ。

感想はこちら

 

 

野球少女

野球少女 [DVD]

「女性の社会進出」だのいつも耳障りの良いこと言ってるけど、実際どうなのよ?って話。

めちゃくちゃ爽やかで、かつアツくて、やっぱり韓国映画の底の厚さはすごいなーって思った。

影響受けやすいミーハーだからさ、これ観たあと早速イ・ジュヨン目当てで「梨泰院クラス」も見始めちゃったわよ!!(してやられた)

感想はこちら

【イチオシ新作映画!】『野球少女』女性の社会進出を青春映画で描く感動作! | 映画board

 

 

事件物件 呪縛の連鎖

The Witch in the Window

父と子の事故物件修繕。GEO先行レンタル作品。

詳しくはこちらをどうぞ!

 

 

決められない10位以下

ザ・優柔不断枠。

Swallowスワロウ

SWALLOW/スワロウ(字幕版)

エンドロールが最高すぎたよね。もうね、今年のエンドロール大賞あげちゃう!

『透明人間』にはなかったものが、この作品にはあった。素晴らしい。

 

アンコントロール

アンコントロール [DVD]

エンタメ寄りなデンマーク版『レ・ミゼラブル』。すっごくハラハラしたし、ずーんと重たい。多分だけど『ギルティ』と同じ世界線の話なのかなって思った。

 

ロストマーメイド(原題:Mermaid down)

ロスト・マーメイド [DVD]

こちらもGEO先行レンタルになってます。マーメイド版『17歳のカルテ』。すごく良い。

 

聖なる犯罪者

聖なる犯罪者(字幕版)

『ヘイター』のヤン・コマサ監督の新作。お話ももちろん面白いんだけど、ラストシークエンスがセンスの鬼。

 

砕け散るところを見せてあげる

砕け散るところを見せてあげる Posters Wall Art Canvas Painting Prints Picture Home Living Decoration Gift(60X80Cm)-24x32 Inch No Frame

多分今年の偏愛枠。完全にnot for me案件のはずなんだけど、なんか心を掴まれちゃった。

石井杏奈ちゃん、去年の『記憶の技法』とかもめちゃくちゃ変な話なのに、妙な後味の残る映画だったんだよね。独特の空気感のある女優さんだね。

 

グレーテル&ヘンゼル

もうね、雰囲気最高。

ただ安易に童話をアレンジしただけじゃなくて、しっかりと意図のある改編が行われている。

過酷な時代に生きる女の子の運命についての物語。オズ・パーキンス監督は、もっと評価されて良い人だよね。

 

 

お気に入りの日本未公開作品

毎年観る本数も少ないし、これまで観っぱなし放置で扱いに困っていた未公開作品。でも今年はそこそこ観ることができたし、特にお気に入りの作品だけでも発表しておこうかなーと!

 

Violation(2020)

これは多分、わたしの今年の年間ベストだと思います。おそらくよほどのことがない限り揺らがないでしょう。

カナダの男女コンビ監督による、アート系なレイプリベンジもの。いわゆるこれ系映画のアンチなんだけど、それでもちゃんとこのジャンルとしての嗜みも忘れていないという、なんだろう、うまく言えないけど衝撃が半端なかった。

今は多分、観る方法かなり限られてると思うんだけど、機会があれば色んな人に観て欲しいなぁ……。

おそらく日本公開は相当ハードルが高いと思われ(いろいろとモロ見えなので)。

 

この監督、短編もなかなか面白いの作ってるんだよね。この『Woman in stall』はYouTubeで視聴可能です。


Skull:the mask

Skull: The Mask

殺戮の骸骨仮面がよみがえる!テンションがどうも狂ってるブラジル産スプラッター。もうね、めちゃくちゃ爆笑した。最高。


STARFISH

Starfish [Blu-ray]

去年かな?一部ですごい話題になっていた作品。映像も音楽もめちゃくちゃ良くて、ほんと最後はブワッて泣いた。

日本版も出るといいな。

わたしの感想はこちら

 

Boys from county hell

伝説の祠におイタしちゃってなんかやべぇのがよみがえて阿鼻叫喚、っていういつものアレ。

とても楽しいし父子の絆も激アツ。


Becky

Becky [Blu-ray]

女子版『キッズ・リベンジ』みたいな、サイコキッズのグサグサリベンジもの。

監督は『ゾンビスクール』のジョナサン・ミロ&カリー・マーニオンのコンビ。ベッキーちゃんがめっちゃかわいいしカックイー!

テンポも良くてオープニングとエンディングも最高よ。


Archenemy

Archenemy [DVD]

『ダニエル』がとても良かったアダム・エジプト・モーティマーの日本未公開作。むしろ『ダニエル』より断然好みだったっていうね!

随所に差し挟まれるアニメーションも赤青のMandyカラー。しかしこの人、現実と虚構の対立、みたいな映画ばかり撮ってんのね。

 

『ダニエル』の感想はこちら


The water man

病に冒された母親を救うため、どんな怪我も病気も治せるという伝説の「ウォーターマン」を探して少年と少女が森に入っていくキッズアドベンチャー。

はっきり言って映画としては今一つなんだけど、子どもたちの頑張りにキュンときちゃった。ほんと程よい感じのこじんまりとしたキッズ向けファンタジーで、『I KILL GRANT』や『怪物はささやく』的な内容なんだけど、オチがすごく安心する。

(どうやら7/9からネトフリさんで配信されるみたい!気になる方は是非~)

 

 

今後の状況がどうなるかわかりませんが、下半期はもう少し映画館に足を運べるといいなぁ。

というわけでまた~!