こんにちは、映画好きの皆さん。
みなさん、フィルマークス、やってます??
わたしは特に星とかつけてないのですが、Twitterと連携されちゃってるみたいで、一応アカウントはあるような状態です。
未公開作品や短編の情報も載っているし、動画配信サービスで観られるかどうかもわかるので、その辺を調べるのには便利だと思います。
ただこういうのってね、星とかレビューとか、絶対見ちゃいけないやつだと思うんですよ。
というのもね、「どっひゃぁ大傑作!」と思ったやつが、軒並み星2点台だったりとかザラにあるわけで、実際地味にショックですよ。
「アレ、わたし映画観る目ないのかな?」ってね。
時々辛辣なレビュアーさんは「糞映画」とか「これ作ったやつは◯ね」とか普通にグサグサくる言葉を並べてますからね…。あ、別にいいんです、それは。好きに書けば…?(枕を濡らしながら)
というわけで今回は、そんなファッ…フィルマークスさんと自分の評価の落差にドン引きした映画でも紹介していこうかなと思いました。
なんでそんな記事を書くのか?
一つは、星2とかつけられている映画が必ずしも駄作ではない、と皆さんにお伝えしたいということ。
そしてもし、レビューサイトの低評価を理由に観ようと思っていたけど観るのを止めた映画があったとしたら、それはやっぱり違うんじゃないの?と言いたいってこと。
まずは自分で観てみる。
他人の星より自分の星を信じる。
それが大事だと思うのです。
映画の評価は十人十色。勇気をもって「好きなものは好きと言える気持ち(byマッキー)」を抱きしめていきたい!
というわけで、よろしく哀愁!!
記事の性質上、普段より若干口が悪くなっていますので、そういうのが苦手な人は読まない方がいいです。
2019年7月9日現在、★2点台の映画を載せています。もしその後評価が上がって3とか4とかになっていたら…ざまぁみやがれ
まぁ、好き嫌いは人によるよねレベル
個人的には好きだけど、まぁ、人によるよね…という映画たち。個人的には!好き!!だけど!!!
触手
老夫婦の住む山小屋に棲みつく謎の生物。人の欲望を糧とするそれは、近づいた者に至上の快楽をもたらすと言う…
暴力的で利己的な夫に疲弊している妻、その弟で義兄との肉体関係から逃れられない男、あるきっかけで彼らと接触した女性が、快楽をもたらす謎の生物「触手」と交わり人生を狂わされていくというお話。
これは舞台がメキシコということもあり、触手が麻薬や依存症の比喩だろうとも考えられます。ただ、十字架が要所要所に現れたり、動物たちの大乱交シーンとかを考えると、アンチクライスト的な悪魔系オカルトホラーとしても観れるなと思って、わたしはすごく、楽しく観ました。
ところがどっこい。
なんだろうね、この微妙な★…いや、全然3は余裕でイケると思うよ?てか何か?どーせあれだろ、触手でR18だからそういうのだと思っちゃったってオチだろ?こんのド変態がっ!!
こちらにわたしの短評をちょろっと書いてありますのでどうぞ。
インモラル・ガール 秘密と嘘
チャラ男が初めて本気の恋に落ちた。ところが彼女は謎めいていて、チャラ男はSNSで彼女の動向を探りはじめる。しかし探れば探るほど、本当の彼女は見えなくなる…
セルビア映画。確かに前半はカップルの痴話喧嘩なので若干退屈にも思えるんだけど、これが途中で女が消えたあたりから俄然面白くなる。
女の足取りをSNSで監視しているうちに、男は廃墟にたどり着くんですよ。セルビアの歴史も透けて見えるような、ラストシーンの意味深さにゾクゾクしてくる。
ジャケと邦題がアレだけど、原題は『panama』。女が憧れた南の島。それは自由の象徴だったのだろうか…
…って思ったら「意味がわからない」「つまらない」のオンパレード~!ちょっと考察班~出番だよ~!
オシリス
上空に支配者側の施設が浮かぶ惑星オシリス。ある日地上の刑務所で暴動が起こり、囚人たちと「ある生物」が逃げ出した。核攻撃も辞さない非常事態に、父親は残された娘を探すため地上に降り立つが…
荒野サバイバルにクリーチャーの要素を足したSFアクション。いや、これは面白いよ…?何より、出てくるクリーチャーが本当にかわいいんだ!!(わたし調べ)
厨二病気味にドヤァで繰り出される章立てや時系列いじりもウザさ満載ながらもどこか微笑ましく、随所に溢れる日本びいきにも思わずほっこり。ヒャッハー系カップルのキャラとか素晴らしかったやん…?
なんか泣きそうになってきた…
くわしいわたしの感想?はこちら
え、ちょっと待って…本気で言ってる?レベル
これが星2点台とかちょっと何言ってるかわからない。多分何かの間違いだよね?と思っている映画たち。今からでも!間に合う!!★つけ直して!!
PVC1余命85分
ある一家を強盗が襲い、母親の首に爆弾が取り付け「金を持ってこい」と脅す。家族は周囲に助けを求めるが…
コロンビアで実際に起きた事件を、85分ワンカットで描いたスリラー。これがPOVワンカット長回しのお手本とでも言えるような、臨場感溢れる一作になっておりまして、まるでニュース映像をそのまま観ているかのような緊迫感!
こりゃすごい!と思って開けてみれば…
え、何この微妙な数字…。お前ら!大好きな全編長回しだぞオラァ!適当な星つけてんじゃねぇウラァ!!ハイッやり直し~
マーダー・パーティー
ハロウィンの夜。ハロぼっちを決め込むつもりだった男が拾ったハロウィンパーティーの招待状。男は喜び勇んで即席仮装でパーティーに繰り出すが、それはスナッフフィルムを撮るための、バカなアート集団の集まりだった!男はこのままなぶり殺されてしまうのかっ?…ん?アレアレ??
ジェレミー・ソルニエの初監督作がNetflixで配信だぁ!やっほい!と喜び勇んで観てみたら、これがまぁほんと、実に心暖まる(?)ほっこりコメディでしてね…
前半のゆるい笑いと後半の気合いの入ったグロ描写に、観ているこちらもおかしなテンションになってしまう怪作。
大仰な口きくくせして中身空っぽのクズさ(映画関係にも大概居そう)とか、それにへつらう人の滑稽さとか、なんとも薄ら寒い居心地の悪さは『グリーンルーム』にも通じるかなと思いました。ラストの虚無感とかほんともうね…お薬放り投げるシーンで不覚にもうるっと来ちゃいましたわ…
取り澄ましてるけど、ほんとはみんなこういうゆるいやつが好きなんでしょう?わかってんだからね!!ハイッやり直し!
INFINI
惑星インフィニに地球から転送され、未知の鉱物の採掘を行う作業員たち。しかし緊急事態が発生し作業員たちは忽然と姿を消した。詳細を探るため、別の隊員たちが惑星インフィニへと向かうが、隊員たちが一人また一人と異常をきたし、別の隊員を襲いはじめる…
密室系サバイバルに遊星からの物体X要素を足したSFアクション(あれ、さっきも似たような説明したな…)。監督はさっきの『オシリス』と同じシェーン・アビス。わたしはアビス監督のこの厨二病感が本当にたまらないのだけれど…
なんでみんな「意味がわからない」とか言うんだ!
てかさ、全体的にアビス監督の評価低すぎない?どーなってんの??ハイッやり直し!!
おかしいのはわたしじゃない!ファッキンマークスの方だ!!レベル
もはや事故。どう考えても傑作なのに、多分陰謀か何かでフィルマークス側がおかしなことになってる映画たち。いやまじで!面白い!!からな!!!
グリーンヘル/マウスー終わらない戦禍ー
旅行先を車で移動中、車が故障し森で立ち往生してしまったカップル。途中で二人の男に遭遇し、男性は救助を求めるが、女性の方は戦時中の忌まわしい記憶が蘇り、男たちを信用できない。そして夢か現か幻か、ある悲劇が起こる…
ボスニア内戦の悲劇と傷痕、その「戦禍」の果てをファンタジーとホラーで味付けした社会派スリラー。
トラウマにより現実と妄想と過去を行き来せねば生きられない女性と、そんなものとは無縁にのほほんと生きてきた男性の間の溝は、地雷原のごとく無益に広がっている。そしてその相容れない無責任さが「戦禍」を抱える人間を時にひどく傷つける。そしてその行き着く先が、憎悪という「テロル」なのだ…。
これだけ深い映画なら、こりゃー★5は確実やで~と見に行った結果…
まさかの★1点台!!おいおいまじか?まじなのかお前たち!??
「ジャケ詐欺」言われるのは宣伝側のせいだからまぁ仕方ないとしても、「思っていたのと違ったから低評価」って思考がわたしはよくわからないんだよね。そらあんたの勝手な勘違いだろ!ハイ、残念!
これを糞とか言ってるお前らの方が糞だコノヤロウ!!(涙で枕を濡らしながら)
どうでもよいけど、監督のイエイエヨー・ヘレーロってお名前、ヨーロレイヒーみたいで最高過ぎやしませんか。
ディヴァイド
突如攻撃を受け、地下のシェルターに閉じ込められたアパートの住人たち。侵略?実験?核戦争?何もわからぬまま住人たちは疑心暗鬼で救助を待つが、一人また一人と狂気にとらわれていき…
ディストピア系終末密室劇。閉じ込められた人たちがどんどんトチ狂っていく様がビジュアル的にも素晴らしく、どこまでも人間の嫌らしさを見せつける手腕はさすが『フロンティア』のザヴィエ・ジャン。
…でもなぜか★3には届かず…てか、ザヴィエさんも全体的に微妙に評価低いのなんでなのかしら?最近観た『死霊院』もぎょっとするヴィジュアルと不気味な雰囲気に覆われた良作オカルトミステリーだったんですがねぇ…?あと個人的イチオシの『コールドスキン』もめっちゃ良かったよ…??
エンド・オブ・ザ・ワールド 地球最後の日恋に落ちる
一夜のアバンチュールを楽しみ、美女の隣で目覚めた男。しかし、町の様子がどうもおかしい。外を見ると、空にUFOが浮かんでいるではないか!慌てふためく二人の心配事は…美女の方に本命の彼氏がいることだっ!!。゚(゚^Д^゚)゚。ゲラゲラ
ナチョ・ビガロンド監督作。「世界の危機より美女をめぐる四角関係!」っていう実に小粋なラブコメディです。洒落たセリフとロマンチックな演出が溢れ、ビガロンドファンならずとも一度は鑑賞していただきたい一作。
特に美女に片思いしてストーカー気味になっている男(カルロス・アレセス)のとある決断には、恋を知っている人ならば間違いなくホロリと来ますよ…
ねぇ、あのラストシーンとかほんと素敵だから…わたしこの映画大好きだから…!!(泣)
わたしの感想はこちら。
シー・ユー・イエスタデイ
幼なじみとついにタイムトラベル装置を完成させた天才JK。しかし、最愛の兄が白人警官に撃たれ帰らぬ人となり、過去を変えようと何度も時を超える。その行動は思わぬ悲劇を招き…。スパイク・リー製作のSFジュブナイル。2019年のNetflixオリジナル作品。
『ヘイト・ユー・ギブ』というYA小説があって、それが最近映画化されたんだけど、テーマはかなり似ている。白人警官に殺された黒人青年の、無念を晴らそうとする映画なのです。
本作はそれを「タイムトラベル」というギミックを使って達成しようと試みています。SFぽいことやっているけど、中身は完全にスパイクリーなんだよな。
わたしが最上級に嫌いなレビューは「オチがはっきりしない(から低評価)」ってやつ。
そういう奴らに言ってやりたいのが、
てめぇの足りねぇ脳ミソを映画のせいにすんじゃねぇよ!
この映画がなぜ、あの落としどころを持ってきたのかわかります?なぜ、少女は走るのか?そもそも少女は「どこへ」走るのか?少女とは誰で、その兄とは誰なのか?
そもそもなぜ「タイムトラベル」なのか?
現実は絶対に過去を変えられない。じゃあ、どうする?という映画なのに、訳知り顔で「ありがちな展開」「オチが弱い」とか言ってんじゃねぇよ!!
このオープンエンディングには、ちゃんと意味があるんですよ。わたしはエンドロールに出てきたメッセージに泣きました。それがこの映画の全てだと思います。
…何ぃ?エンドロールなんて観てないだとぉ!?ユー!やっちまいな!!!
というわけで、以上です…ってことはないんだけど本当はもっとあるんだけどとりあえず今回はこれでおしまいにしておきます。
色々書きましたけど、勘違いしないで欲しいのは、低評価するな!ってことじゃないですよ。自分の感性で評価を下すことは全く悪いことではないし、「嫌いなものは嫌い」とはっきり言えることは、「好きなものは好き」と言えるくらい大事なことだと思います。
ただ、周りの評価に流されて、自分の感性が鈍ってしまうのだとしたらそれは非常にもったいないことだよなぁ、と思うのです。
今回、この文章を書いたのは「なんか評価低いから好きって言いづらい(逆もしかり)」という映画を、好きだと思える自分の感性を信じて欲しいって話なんですわ。
…とこんな感じのこと言っておけば、「あ~この人こんな糞映画好きなのか~」と思われるかもしれないリスクを犯してまで恥をさらす意味はあったかしら…(急に不安になってきた)
まぁ、とにかくだ!みんな、ファッ…ルマークスさんの★じゃなく、あなただけの★を是非見つけてみてくださいね。
おしまい。