あらすじ
2050年、突如現れたキルギス星人により人類は滅亡の危機に瀕していた。春日光一ら3人のきょうだいは、未来を変えるために過去へと時空を超える。2018年、東京。地下格闘技で金を稼ぐボクサー紅健(くれない・けん)の前に、不気味な化物が現れる。殺されかけた健を救ったのは光一たちだった。そして健は、自分が人類の希望となる巨大ロボット「レッドバロン」の操縦士であることを知らされ…
昨年公開された映画の中で、もしかしたらある意味本作が1番観たかったかもしれないです。公開されるやいなや特撮好き界隈で話題沸騰となっていた本作。
円谷プロダクション元代表取締役副社長の岡部淳也氏が立ち上げた映像製作プロダクション、「BLAST」による、日本産特撮CGロボットアクションです。(…といいながら撮影とかにハリウッドのスタッフに依頼しているところもあるみたいですけど)まだレンタルはされないみたいなので、有料配信で観ました。
配信コンテンツは公式サイトで確認を〜
おっきなロボが、たたかうよ!
いやーこれね、すっごく楽しいよ!ロボット好きな人は見たほうがいいです。重量感があるんですよね、ロボに。銀座の大通りでぶつかり合うロボ対戦は迫力大ですし、やっぱり見たことある場所が舞台になってるとそれだけでもテンション上がるよね。
…まぁでも、アベンジャーズとかトランスフォーマーとかのハリウッド超大作A級映画と比べちゃだめよ。やはり日本の、それなりの予算の、映画なんで…。パシリム2観る前に観といたほうがいいんじゃないかな…(比べちゃうから…苦笑)。
冒頭のテロップの出し方からもうすでに安っぽいし、月のシーンとかCGも微妙だし「そもそも月って!笑笑」って感じだし、最後の一撃も「いやー、敵側もうちょい反撃してもいいでしょ!」って思ったし、正直粗探したらキリがないんだけど、ロボ対ロボのシーンだけならかなりいい線行ってると思います。
あと、敵のキルギス星人の造形も毛がチョビチョビしてて愛嬌あって、手下のクリーチャーもキモかわいくていいです。
それから、紅健の友人が殺されるシーンで無駄に凝ったゴア描写だったのも好みでした(後頭部をズガンとやられて目が飛び出る的なやつ)。
キャストも、吉沢悠は超然とした天才を飄々と演じてて、相変わらず掴み所ない役をそつなくこなしてた印象。シルバー仮面の大東俊介はアクションも頑張ってたし、なかなか良かったんじゃないかなー。壇蜜さんとか、最後の最後に寺脇康文が出てました。
個人的には健と地下格闘技で対戦する森下能幸さんがキモ怖くて、ナイスキャスティング!って思いました。
元ネタは特撮ドラマ
本作は特撮ドラマの「スーパーロボットレッドバロン」と「シルバー仮面」のリブートっとことらしいんですが、わたくし、どちらも見たことありません。どこまでオリジナルに沿っているのかも、さっぱりわかりません。でも全然楽しく観れたので、多分ターゲットは元の番組を知らない人たちなんじゃないかなぁ、と思います。
んで、タイトルの「ブレイブストーム」が最後までなんの説明もないからどういう意味なんだろう?と思って調べてみたら、監督さんのインタビューで…
最初の企画案のとき、すでに「ブレイブストーム」というタイトルは決まっていたのですが、僕自身はどういう由来でこのタイトルになったのかはわかりません。
『シルバー仮面』『レッドバロン』を知らない人こそ見てほしい! 『ブレイブストーム』タイトルは監督も由来「わかりません」 (1) プロデューサー・脚本・監督を1人で務める強み | マイナビニュース
がはは、なんか闇を見た気分!笑笑
81分と尺も短めなので、若干の物足りなさはあります。まぁ、うだうだ尺稼ぎするよりは潔いとも思うけど、できればもう少しロボを見ていたかったかなぁ。予算の関係もあるんだろうけどね〜。
終わり方がもろ続編意識してる感じなので、円盤が売れればその可能性もあるのかも??
気になった方は是非ご覧あれ~
サントラやミニ脚本が付いた豪華版が発売されてるみたい!
作品情報
- 監督 岡部淳也
- 原作 宣弘社
- 脚本 岡部淳也
- 製作年 2017年
- 製作国・地域 日本
- 出演 大東駿介、渡部秀、山本千尋、タモト清嵐