母の日と言ったらコレ!Mother's Day (1980)Mother's Day (1980) - IMDb
こんにちは!あたし、おかあさんです!
もうすぐ【母の日】。"お母さん"と言えば、ちょっと前に某絵本作家が作詞した歌が大炎上してましたね〜。
というわけでね、今更ながらアレを蒸し返して「あたしおかあさんだから」 な映画を実生活でも"お母さん"なわたくしが独断と偏見で選んでみましたよ!よろしければ何かの参考にして下さいませ〜。
ちなみに、わたしは以前実家の母に花キューピットしたら「カーネーションより金をくれ」って言われたんで、それ以来毎年現金を渡してます…って、超どうでもいいね!d(^_^o)
(思いついた順なので順番はあんまり意味はないよ!)
- シリアルママ
- ババドック
- Alexandra's project(アレクサンドラの企て)
- メッセージ
- 黙秘
- マザー!
- アンダー・ザ・シャドウ
- サイレントヒル
- ファミリー・ブラッド
- 死霊館
- 劇場版ムーミン 南の海で楽しいバカンス
- キッズ・オールライト
- スリー・ビルボード
シリアルママ
「あたしおかあさんだから、邪魔な奴みんな殺すの」
うん、それはダメだね。
悪趣味の帝王ジョン・ウォーターズによるブラック・コメディ。張り付いた笑顔が不気味なキャスリーン・ターナーが、サクサク人殺しをしていきます。娘を振った男の子を、ビデオを巻き戻して返却しなかった奴を、とにかくムカついたら即殺す!こんな「あたしおかあさん」怖い怖い…。連続殺人鬼がヒーロー扱いされるのはさすがアメリカ!って感じ。
ババドック
「あたしおかあさんだから、絵本の読み聞かせするの」
ある絵本をきっかけに、親子に襲いかかる不吉な影。豹変する母…。とにかく親子の恐怖演技が凄まじいのと、件の絵本「ババドック」が嫌すぎる。あんなの夜読んだら絶対トラウマになるわ(ちょっとエドワード・ゴーリーぽさある)。
この映画の子どもはおそらく発達障害なんだろうけど、すでに疲れ切った様子のシングルマザーが、追い詰められてどんどん孤立して憔悴していく姿を見ているのはかなりつらいです。
実はどんな母親の中にも「ババドック」はいてさ、そいつを心の地下室に追いやって時々エサを与えて飼いならして、折り合いをつけながらみんな「おかあさん」をやってるんだ。…多分そういう映画だと、わたしは思ってます。
Alexandra's project(アレクサンドラの企て)
「あたしおかあさんだから、大嫌いなおとうさんと離婚するわ」
でも、その三行半は悪趣味スギィ!
良き妻良き母であるアレクサンドラ。しかし実は秘密裏に夫との離婚準備を進めていた。子どもの写真や思い出の品々を根こそぎ持って家出し、あまりにも強烈なビデオテープを夫に送りつける…。乳首にピアス開け出すわ、全裸で知らん男とのナニし始めるわ、ビデオの中でやりたい放題。夫がビデオ消そうとしたり逃げようとしたら発砲してくるし、本当どうかしてるんだわ…(苦笑)。この悪趣味感はちょっとハネケっぽいです。 ただ「子どもに父親の話はしない、写真も見せない、忘れさせる」ための徹底ぶりは理解もできる気がしないでもなかったり…。
ほぼ夫役の人の一人芝居なんだけど、最後まで飽きないしずっとドキドキしっぱなし。日本版のリリースはされてないみたいなのが残念。
メッセージ
「あたしおかあさんだから、あなたに会いたい」
黒いばかうけとかバカにしてごめん。お母さんには産んでくれてありがとう、子どもには生まれてきてくれてありがとうって言いたくなる、去年のわたしのベスト映画です。
わたしの感想はこちら。
黙秘
「あたしおかあさんだから。」
うぇーん、ごめんなさい!そうだった、あなたわたしのお母さんだった!!(泣)
スティーブン・キングが『ミザリー』のキャシー・ベイツのために書き下ろした小説「ドロレス・クレイボーン」を映画化。さすが当て書きしただけあって、気が強くて情に厚いドロレス役はキャリーベイツのイメージにぴったり。ミザリーやフライドグリーントマトのキャシーも好きだけど、この映画のキャシーがわたしは1番好きです。娘役はジェニファージェイソンリー。確執ある母と娘が過去と向き合い和解する姿に、思わず涙してしまうのも二人の名演があってこそだと思います。
個人的に、ドロレスの雇い主ヴェラの台詞「事故は不幸な女の親友」は名言だと思っています…(そして不敵な笑み)。
マザー!
「あたしおかあさんだからってなんでこんな目に遭わなきゃなんないの?」
…ってこのポスターのジェニファーローレンスは言っている。
わたしの感想はこちら。
アンダー・ザ・シャドウ
「あたしおかあさんだからっていうか、医者になりたかったのに!」
戦時下のテヘランに住む美人妻は、夫が戦地に赴きワンオペ育児に追われる中で、家に何者かの気配を感じはじめる…。ちょっと珍しい中東ホラーです。
こちらはちょっと前にツイッターで「なんか面白いホラーないですか?」と呟いたら「こんなんありますよ」とそっと教えてもらったやつ。超怖面白かった!
特に母親が「医者になる夢を子どものために諦めた」と感じていて若干娘を疎ましく思っているのがちょいちょい見えるのがリアルだった。中東の負の文化(タンクトップで出歩くと逮捕される、ビデオ見つかると没収される)も興味深いし、戦時下という異常事態を思わせる雰囲気も絶妙。おすすめです。
サイレントヒル
「あたしおかあさんだから、怪物に襲われても娘絶対助け出す!」
行方不明の娘を追ってヤバそうなゴーストタウンに足を踏み入れたローズに襲いかかるのは、なんかもうヤベェヤベェの連続だ!
出た出たサイレントヒル〜!お母さん娘のためにひたすら頑張る〜!わたしだったら3秒で死ぬ〜! Netflixドラマ「stranger things」の元ネタであるとかないとか。
ファミリー・ブラッド
「あたしおかあさんだから…○が…欲しい…」
最近Netflixで配信されたヴァネッサ・ショウ主演のホラーです。一応あるジャンルの映画だと序盤でわかるんですが、○は念のため伏せておきます…つーかバレバレか笑
低予算ながらも、掴みのあるプロローグからなかなか雰囲気のあるママさんホラーでした。
死霊館
「あたしおかあさんだから…ィイッヒッヒ…」
格安物件に引っ越してきた一家に襲いかかる怒涛のポルターガイストを悪霊ハンターウォーレン夫妻が迎え撃つ!しかし、取り憑かれていたのは娘たちではなく母親だった…そしてウォーレンの娘にも危険が迫る!
わたし実はそんなに心霊怪奇系ホラーって得意じゃないんだけど、ツイッターで「全然怖くないよ」ってのを見て、じゃぁ見てみようと思ったんですよ。そしたらさ、テメェめちゃくちゃ怖いじゃねぇかクソコノヤロウ!しかもラストには泣かせるじゃねえかバカヤロウ(T-T)ママ頑張れ!って応援しちゃいました。
続編のエンフィールド事件もお化けがこれでもかって襲いかかってきて怖面白かったですよ!
【余談】ここまで書いてて思ったんだけど、ホラー映画と母性って相性いいのかわんさか出てくるよね。じゃぁ父性はアクション映画向き?
劇場版ムーミン 南の海で楽しいバカンス
「あたしおかあさんだから、どこでも自分流貫くの」
でもムーミンママ、あなたはやり過ぎ。
ママキャラ界の中でもわたしが最強だと思っているのはこのムーミンママ。料理もうまいし掃除も洗濯もそつなくこなし、畑仕事も花壇の手入れも大得意。出来ないことはないと思いきや、かなりの非常識人だということがこの映画では露呈いたします。
ホテルのカーテンで勝手に服を作る、風呂をプールがわりにして水浸しにする、無許可でロックガーデン作る…。でも、常識とか世間体にとらわれずに、自由に楽しげに、自分のやりたいことをやるムーミンママが、みんな大好きさ!!
わたしの感想はこちら。
キッズ・オールライト
「あたしおかあさん、が2人⁉︎」
レズビアンカップルと年頃の子どもたち。そこへ遺伝子学上の父親が現れて…って書くとちょっと特殊な人たちの映画かと思うんだけど、中身はとても普遍的な家族の物語です。
結局のところ、親の事情なんて関係なしに子どもはすくすく育つんですわ。
スリー・ビルボード
「あたしおかあさんだから、娘殺した犯人捕まえない警察まじファァァック!」
今年のわたしの暫定ベスト1映画です。マクドーマンドお母さん、強し!
映画と関係ないけど、以前フランシスマクドーマンドがインタビューで「女優たちはみんな若く居続けようと努力するけどわたしはしない。おばさん役は全部わたしが総取りよ」みたいなこと言ってたらしくてマジかっけーなぁと思った。歳をとることに前向きな女性は素敵だよね。うむ、わたしもシミシワもう気にしないよ!誰かおばさん役のオファーをわたしに!笑
わたしの感想はこちら。
と、いうわけで!
映画にはいろんな「あたしおかあさんだから」がありますね〜。現実でも同じように、お母さんだからああだ、お父さんだからこうだ、なんて呪縛から解き放たれて、みんな自由に子育て出来たらそれが一番幸せだろうな、なんて思います。
【母の日】を機にこんな映画でも観ながらね、「お母さんってなんだろう?」なんて考えてみてはいかがでしょうか〜?
ちなみ、件の話題で1番共感できたのはこの記事。
「あたしおかあさんだから」歌詞通りの生活を送っていたら、こうなった(マンガ) | ハフポスト
わたしも1人目の時、この人とまったくおんなじで、「このままじゃヤベェ!」と思ってブログやり始めたってところもあるので(長男が0〜1歳の頃公開された映画はほとんど抜け落ちております)、自分なりの"子どもだけではない世界"を作っておくのって、すごく大事だと思います。
「あたしおかあさんだから」を突き詰めすぎると、時には悲劇を生むかもしれませんよ‥
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今週のお題「おかあさん」