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コンジアム【映画・ネタバレ感想】再生回数とともに恐怖ゲージも急上昇!?みんなで観たい肝試しホラー!★★★☆(3.4)

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あらすじ

心霊スポットとして名高い廃病院にやってきた7人の男女。ホラー動画専門チャンネルのYouTuberである彼らは、潜入の様子を生配信して広告収入を得ようというのだ。合コンノリな隊員たちはGoPro(アクションカメラ)を身に付け、廃墟となった通称「コンジアム精神病院」の内部に入る。しかしそこで彼らを待ち受けていたのは、想像を絶する怪奇現象だった…

 

 

気軽に観られるPOVホラー

今年期待の新作にも挙げていた一本。韓国に実際にある心霊スポット「コンジアム精神病院」の都市伝説をベースにした、肝試しノリで気軽に観られるPOVホラーです。

いや、この「気軽に観られるPOV」って所がかなり重要だと思ってて、ブレアウィッチからこっち飽和状態なPOV市場は玉石混淆、個人的に合う合わないの差が激しいジャンルでもあるんですよね(わたしは『ブレアウィッチプロジェクト』は怖いし面白いと思った派です)。

映像酔いするタイプなので、手持ちカメラの手ぶれがあんまりに長い&激しいのは最後まで観るのがしんどいし(『スナッチャーズフィーバー』なんて結局3回に分けて観たしね…)、かといってあんまりブレないとPOVの醍醐味である臨場感が乏しくなっちゃうし。

あと、POVの最大の難関であるカメラを持つ理由づけも重要で「いやさすがにこんな状況でカメラ回し続けてんのおかしいだろ笑」とか思ったら冷めちゃうし。だからみんな、テレビクルーだとか映画監督志望だとかカメラ内蔵のロボットだとか、いろいろ首を捻って設定を考えてますよね。

その点でいうと本作は撮影者を「YouTuber」にしたのは大正解だと思いました。動画配信という前提があるから撮影続行にも無理がないし、編集や効果音が入ることも違和感がありません。アクションカメラを使ったホラー演出も、主観要素と自撮り要素を兼ね備えている点でも新鮮でしたね。…ただ、自撮りってPoint Of View(主観視点)ではないので、厳密に言うとPOV映画ではないのかもしれませんけど。

まぁ、その辺りの線引きはPOV評論家にお任せします(苦笑)。

 

 

怖いというより楽しいよ!

ただ実際のところ、映画の中身はこの手のよくあるやつなので(韓国版『クライヴエンカウンターズ』とか言われてる)、慣れている方はどうってことないでしょうし、「YouTuberってノリが無理」って人もいるかなーとは思うんですが、個人的には非常に楽しめました。

 

てかね、この映画、

友だちや恋人と上映会したら絶対楽しいやつ!!

わたしは一人で観たので両隣誰もいなかったから、ちょっとさみしんぼうだったもん…。わたしもキャーって彼氏の腕にしがみつきたい…(そんなことしたこともない)。これはねー、暗い部屋で一人でじっと観るタイプのホラーじゃなくて、みんなで一緒に楽しむタイプのホラーだと思いましたよ。

ちなみに、シネマート新宿さんでは劇中のYouTuberと同じ7人組だと学生さんは料金が半額になる「グループ割引」を実施中とのこと!

Cinem@rt- シネマート新宿 | トピックス | 3/23(土)公開『コンジアム』グループ割引のお知らせ
富士急のお化け屋敷に入るような気分で、是非お友達を誘って観に行ってみてね~!

 

あと、本国では「#コンジアム怖くない」というタグをつけて、実際はめちゃくちゃ怖がってるという感想をあげるのが流行っていたそうな。

怖すぎて言行不一致に?ホラー映画の面白レビューが話題! | エンタメウィーク

なんかこういうノリも楽しそうでいいね。わたしはやらないけど。

 

以下ちょいネタバレ。

 

 

 

 

「再生回数」という呪い

「コンジアム精神病院」について、劇中でもざっくりと怪奇現象の説明はあります。かつて人体実験が行われていたとか、戦時中の遺体の隠し場所だったとか、院長が患者たちを殺して自殺したとか、いずれも想像の域を出ない都市伝説の類いです。(実際の廃病院については、わたしの大好きな映画ブロガーであるino様のブログがとても詳しいので是非に!)

けれども最終的に怪異の原因や謎について解明されることはありません。

 

ただ、わたしは彼らがとり憑かれたのは怨霊ではなく「再生回数」という呪いなのではないかと思ったんですよね。

特に隊長は再生回数が目標としていた100万回に近づくにつれて目つきが狂気を帯びていきます。それによって生じる広告収入が云々という以前に、目に見えて増えていく再生回数という「数字」が彼を狂わせたとも思えるのです。

いやわたしもね、ブログやってますからある程度はアクセス数とかは気にしますよ。でも忘れちゃいけないのは「アクセス数=承認欲求そのもの」ということで、それを求めるということは実は自分自身を苦しめるということでもあるんです。

ラストの配信画面から「アクセス数」や「いいね」にとり憑かれた現代の若者たちへの痛烈な皮肉という映画でもあるのかなぁ、なんて、そんなことを深読み豚は思ったりしましたよ。

アクセス数狙いもほどほどに。自戒も込めて。とり憑かれちゃったら元も子もないからね!

 

 

 

作品情報
  • 監督 チョン・ボムシク
  • 脚本 チョン・ボムシク、パク・サンミン
  • 音楽 ナ・ユンシク
  • 製作年 2018年
  • 製作国・地域 韓国
  • 原題 GONJIAM: HAUNTED ASYLUM
  • 出演 ウィ・ハジュン、パク・チヒョン、オ・アヨン、ムン・イェウォン、パク・ソンフン