わたしはTwitterをやっておりまして、主に映画好きの方をフォローさせていただいておるのですが、そんなタイムラインに定期的にのっかってくるのが映画館におけるマナーの話題です。
上映中に隣の奴がずっと喋っててムカついたとか、持ち込み禁止の菓子の袋がガサガサうるせぇとか、スマホの光がうぜぇとか。
とはいえわたしは他人のマナーは大して気にならない派なので、そういう話題は「またか~( ´Д`)」とスルーしてます。スマホなんて隣のわたしが全く気にしてなかったのに、そのわたしの隣の人が上映後にスマホの人を注意してて驚いたこともあったくらいなんで。基本スクリーンしか観てないから、他の人が何やってるかなんてわたしにはどうでも良いんですわ。(ただの鈍感ともいう)
そんなわたしでも、一言どうしても言いたくなってしまう話題があります。それは、
「エンドロールを最後まで観ろ!」
っていうやつ。
…はぁ…( ´Д`)=3
エンドロールを最後まで観てるやつなんて変態だ!
そういうこと言うやつって「エンドロール観ないやつは人間じゃねぇ!!」くらいの勢いで来るからね。はぁ…。そんなくだらねぇことで目くじら立ててるお前はどんだけ立派な人間なんだよ。
まぁそんなこと言うのは少数の「自称」映画好きだと思うんで無視していいと思いますけど。
だって2時間以上も固い座席に拘束されて身動きも制限されて、その人は尿意と腰痛と限界まで戦っていたのかもしれませんよ?
あなたは傑作だ!と目を輝かせて観ていた映画でも、その人にとっては監督の名前さえ目にするのもイヤって位の駄作だったのかもしれませんよ?
もしかしたらその人はこの後、恋人や友人と予定があるのかもしれませんよ?
きっとあなたの知らない、急いで出ていかねばならない理由があるんです。
それなのにそんな諸々の事情を無視して我慢してじっと座ってろ!というのはあまりにドSがすぎます。…いや、違う。我慢してエンドロール最後まで観てる方がドMなんだわ。
いいですか。これははっきりと言わせていただきます。
「映画館で、エンドロールをじっと座って最後まで観ているやつは変態です!!」
かくいうわたしも変態だ。
うん、そう、わたしもエンドロール最後まで観る派の変態です。こんな記事(↓)を書いてるくらいには変態です。
ちなみに、わたしは映画館じゃなくても、家でも早回しせずにエンドロール最後まで観てるんです。何度も観てるような所有のDVDでも、ネトフリでもわざわざ「クレジットをみる」を選択してまで観てますんで、ガチガチのエンドロール変態です。
まぁ、わたしもかつては「エンドロールまでが本編だ」みたいな「家に帰るまでが遠足だ」的な謎理論に支配されていた時代がありましたけど、今は「じゃあ道草して帰ってもいいじゃん」という気持ちで観てます。(伝わらない例え)
別に作り手側は「エンドロールを見せる」ために映画を作っているわけじゃない。基本は本編まで観てもらうことを前提としているわけで、特典映像はオマケ(あるいは蛇足)的な扱いなんですよ。(まぁ例外もあるでしょうが)
だから、エンドロールを観ない人がいても当然っていうか、それが多数派で良いと思ってます。わたしはがっつりエンドロール観て帰りますが、それを他の人に強制しようとは全く思わないし、途中で隣の人が立ったら「あ、座っててすんません」って気持ちで足をどけます。
「エンドロール最後まで観る派」は一体何を「観て」いるのか?
でもきっと「エンドロール観ない派」の本編終了後即帰る人からしてみたら、ずっと座り続けてる人たちって不気味でしょうね。てか、多分その大多数が「余韻とか言ってる奴キモっ!」て思ってるでしょ?
…というわけで、このエンドロール観る派と観ない派の埋まらない溝を少しでも埋めるべく、以下にわたしがなぜエンドロールを観るのかについて書いていこうと思います。
おそらく大体のエンドロール変態(その言い方ヤメロ)も似たような感じじゃないかな~と思います。
楽曲のチェック
映画を観ていて「あ、この歌知ってる~けどなんてタイトルだっけ?」「お、この曲好み~誰の歌?」ってなることが結構あるので、楽曲のクレジットは必ずみます。中にはお目当ての曲がサントラに収録されていない場合もあるので、タイトルや演奏者を覚えて帰って後でググったりYouTubeで検索したりします。エンドロール変態は往々にしてサントラ変態でもある場合が多い。
そういや『スイスアーミーマン』でちゃんと『ジュラシックパーク』がクレジットされてるのを見た時は笑ったな。
ロケ地のチェック(邦画の場合)
わたしは聖地巡礼的なものには興味ないんだけど、邦画だと「あ、ここ見覚えある!」とか「きれいな場所だな~何県?」とか思った時なんかはチェックしてますね。洋画は場所がわかったところでどうにもならないのでそこまで気合い入れて見ない。てかそもそもどこかわからない。
最近の映画で「この場所は!( ゚Д゚)」ってなったのは『来る』のロケ地。
音楽を聞いている
わたしはサントラも好きなので、単純にただ音楽を聴いてるだけの場合も多いです。「あ、これあのシーンの曲だー」とか反芻したりしてね。その映画を象徴するようなテーマ曲がかかったりするとテンションあがるし、じっくり2曲くらいサントラ聴けるんだよ。お得じゃない?歌ものの場合はご丁寧に歌詞字幕つけてくれていたりもするしね。
『ミッドナイト・スペシャル』のエンディングテーマはまじで良い曲だったなー。
日本人の名前を探す(洋画の場合)
あと、意外と楽しみにしてる人がいるんじゃないかと思うのがこれ。大作系のなっがいエンドロールは結構暇なので(本末転倒)、ゲーム感覚で日本人名を探します。有名どころだとスターウォーズの成田昌隆さんとか折笠彰さんとかね。結構いるよね。なんとなく日本人ぽい名前を見つけるとちょっとそれだけで嬉しい。うん、ただそれだけ。
明るくなるのを待っている
実は映画館で途中で立たない一番の理由はこれだったりする。わたしは殺人的な鳥目なので、暗闇が見にくいから怖いんですよ。7割は階段でつまずきます。あと、子どもと一緒の場合なんて100%モタついて他の人の邪魔になるじゃん。明るくなるまでおとなしく座ってます。
最後まで観ないとコスパ的にどうよ、的な
単純にセコい考え。だって、最後まで観ても観なくても同じ料金だよ?もしオマケ映像があったりなんかしたら50円くらい損してるかもよ?(セコい)
他にも「主人公の息子役のあのかわいい子くんは誰!?」とかピンポイントでチェックしたり、「スペシャルサンクスにあの大物の名前が!」と小ネタ的な楽しみもあったり、「◯◯◯に捧ぐ」て最後の献辞にほろっとしたり、いろいろ。一応「余韻」とかそんな漠然とした理由で座っているわけではないのです。
でも、たまにつらい時もある
エンドロールガチ勢のわたしですが、やはり歳には勝てません。腰痛はもちろんですが、35を超えた頃からひしひしと感じる膀胱コントロールの衰え…(突然のカミングアウト)
夏場調子に乗ってアイスコーヒーとか飲んじゃった日はMBB5(マジで膀胱爆発5秒前)。3時間の本編の後に、10分のエンドロールとかはさすがにやめてくれ~ってなります。てかさ、バーフバリ並みにとは言わないけど、もうちょい短くならないものかね?作り手の皆さん。
ちなみにわたしは映画館で映画を観る場合、事前にサイトやアプリでエンドロール後に映像があるかなどをチェックするようにしてます。
どちらも英語のみ&邦画非対応だけど、ほとんどの大作洋画は網羅されてます。
もし最悪膀胱限界に達して離脱せざるを得なかったとしても、オマケがないとわかっていれば気が楽ではある。逆にオマケがあるとわかっていれば、飲み物飲まないとか膀胱対策もできますしね。って膀胱膀胱言いすぎだな。
最後に
というわけで、エンドロール観る派の言い分も少しはご理解いただけましたでしょうか?
もしあなた様が観ない派だとして、途中で席を立たれる場合は「あ、もしかしたら後席にエンドロール変態がいるかもしれないな」と、少し頭を屈めるなどのご配慮下さると、大変ありがたく存じます。気が向きましたら時々観る派になってみるのもオツなものかもしれませんよ~。
そして観る派のみんなも、観ない派の方々の事情にも思いを巡らせながら清く正しく変態を貫いて行こうね!d(・∀・`*)
お互いに歩み寄って、みんなで楽しく映画を観れたら良いなと思います。
余談:てかマナーの話でさ、あんまり言ってる人いないけど、映画館で意地でも帽子脱がない人ってなんなの?ニット帽の房でちょうど字幕が隠れるんですけど!
あと、なんでか知らないけどやたら姿勢良い人。映画館でくらいくつろごうや。てゆーか、
頭 が 邪 魔 !!
おしまいだよ。