今週のお題「ブログ初心者に贈る言葉」
このブログをはじめて、もう3年半が経つらしいです。三日坊主がデフォルトのド飽き性な自分が、これだけ続けているというのは正直驚きです。
ブログの3年半が長いのか短いのかよくわかりませんし、今でもまだ自分は「ブログ初心者」だと思ってます。
そんなわたしがこんなお題で書くのはどうなのかなぁという気もするのですが…
ただ、わたし自身、年明け早々にある方の映画ブログが炎上(?)したりもしていて、最近は特に「映画ブログってなんなんだろう?」なんて考えたりしたんですよね。
なので今回は、映画ブログを書きはじめた方々や書こうと思っている方々に向けて、ちょっと自分も初心に帰る気持ちで、わたしが「映画ブログ」について思っていることを書いてみようと思います。
「映画ブログ」ほど自由な世界はない
小説や漫画の感想や、創作系のブログさんももちろん自由度は高いとは思うんですけど、そもそも「映画」というもの自体が、賞レースにノミネートされるような高尚なものからB級Z級と呼ばれるトンデモなもの、カルト映画の類、古典名作新作映画…と、様々なジャンルを内包した懐の深いコンテンツなんですよ。
それをいろんなブログさんたちーー真面目な考察・解説系、絵描きさん系、架空キャラ掛け合い漫才系、適当な感想系(わたしのはこれ)ーーが書いているわけです。自由というかもう、雑多ですね。
しかも、「『ララランド』、リア充爆発しろと思いながら観てた」「『セッション』の鬼教師、うちのクズ上司と似てる。死んで欲しい」「これから『お嬢さん』観ながら白飯食べます」とか書いても、別に社会的な責任も何もないわけです。
リアルの世界は「ポイズンby反町隆史」な世の中ですよ。好き勝手に適当なこと言っても許されるなんて、最高じゃないですか。
映画ブログ、それは世界最後のユートピア。
わたしは個人的に、「映画ブログ」は何書いてもいいと思ってます。個人の映画ブログなんて、医療や法律と違って生命や財産に直接関わるような、他人の人生左右するようなものでもないでしょう。別にコジツケだらけの考察ブログだって否定はしません(わたしも時々似たようなこと書いてるし)。
まぁわたしは、『スリー・ビルボード』は真犯人が示されるような映画じゃないし、ディクソンはウィロビー署長が好きだからミルドレッドと恋愛関係になることはあり得ない、と思ってますけど。
(ちなみに言うと、あの後2人はアイダホに行かずに近くの湖畔でピクニックをして、やれやれと町に戻って来て昨日よりほんの少しだけ前向きな気持ちを抱きながら日常を過ごすんだと思ってるよ。)
映画『スリー・ビルボード』オフィシャルサイト| 20世紀フォックス ホーム エンターテイメントより引用
何より大事なのは「自分の言葉で書いているか」だと思っています。
わたしはそれを肝に命じて文章を書いてますし、そういうブログさんをこれからも応援していきたいのです。
「映画ブログ」ほど不自由な世界はない
映画ブログは何を書いてもいい。
でも、だからこそ、案外簡単にキッツイ言葉が飛び交います。ちょっと一般的な意見と違うことを書いたりすると、バッチバチなコメントをくらう場合もあります。
映画ファンもいろんな人がいるし、数が多い分敵に回すと厄介です。わたしはそもそも弱小ブログなので困ったコメントをくらったことは2回くらいしかありませんが、やられる時はやられます。正直「メンドイな…」と結局ポイズン案件かよとゲンナリすることもあります。
でも、そこで簡単にコロッと意見を変えたり、批判を恐れて無味乾燥な、みんなで右倣えな同じようなことを書いたりしたらユートピアな映画ブログ界は崩壊してしまいます。
むしろそういう否定意見があるのもユートピアならではなんだと思って、はらわた煮えくりかえりながらサラッと受け流しましょう。
ただ、わたしは「書き方」だけは気をつけるようにはしています。
あまりにも断定口調で書いてしまうと反発を生みやすいし、「これがこの映画の正しい解釈です」みたいな言い方は、誤解を招くし読んでいてもあまり面白くないと思います。
なので、わたしのブログはあくまでも「イチ主婦の映画好きが観た映画の感想」。そこを忘れずに書いていこう…と、スリビルの一件で改めて気持ちを引き締めた次第(苦笑)。いやほんと、どう伝えるかっていうのは難しいけど、大事なことですよね…
あと、「この映画はクソ」はいいけど、「こんな映画面白いなんて思う人間はクソ」とかもわたしは嫌な書き方かと思うかな〜。
とにかく、自分が読んでて楽しいと思える文章が1番いいってことです。
「映画ブログ」はめちゃくちゃ楽しい!!
わたしがブログを続けているのは、この一言につきます。「ただ楽しいから」。
好きな映画の話して、時々誰かが読んでくれて、共感してくれたり「ちげーよクソが。ケッ」とか言ってくれるんですよ。超楽しいですよ。
また不思議なことに、ブログで自分の思ったことを書くようになると、これまで大して考えもしなかったようなことを深く考えるようになりました。
そもそも映画というのは、政治や経済とも密接に関わっています。映画を語るということはすなわち、自分の立ち位置を語るということでもあります。ブログで映画について書くうちに、「あ、わたしってこんなこと考えてたんだ」なんて新たな自分の一面を発見するのは、この歳になると嬉しい感覚です。
それから、最初は全く誰からも読まなかったブログですが(今も大して読まれてないけど!笑笑)、続けていくうちにほかの映画ブログさんや映画好きな方と繋がれるようになりはじめました。そして先日、生まれて初めて「オフ会」なるものに参加しました!
これがめちゃくちゃ楽しくてね…!リアルで映画好きな人まわりにいないんで、あんな風に映画のタイトル言ってぽんっとレスポンスがあるのはほんと新鮮だった…
わたしはブログをやるまでただの主婦で(いや、いまでもそうだけど)、育児と家事の「閉じた世界」で生きていました。おそらくブログをやってなかったら絶対にオフ会になんか参加してないし、多分、漫然とハウスキープしていたと思います。
だから、こうやって自分の世界が広がって行くのは本当に楽しい。主婦になったからって、閉じこもっている必要はない。積極的に新しい世界に飛び込んで行けばいい。そう思えるようになったのは、ブログのおかげだと思ってます。
まずは、続けること
ブログをはじめたばかりの方々に言いたいのは、個人のブログなんて、はじめたばかりは誰も読んではくれない、ということ。特に映画ブログなんてよっぽどでないと…(察し)。もし「人から読まれる」ことを目標としていたらおそらくやってられません。
わたしの場合は、とりあえず最初は「1年は続ける」を目標にし、次は「3年は続ける」「200記事まで続ける」…と「続けること」を目標にしてきたんですよね。だから「月のアクセス数を○PVにする!」みたいな目標の方を見ると、「なんて志の高い…」と眩しいもの見るような気持ちになってしまいます。
もし映画ブログをはじめたばかりの方、これからはじめようとしている方は、どうか1ヶ月でも、1日でも長く続けて欲しいと思います。わたしと同じ頃にはじめた映画ブログさんも、続けている人の方が少ないからね…寂しいのよ…。
わたしもいつか辞める日が来るかもしれないけど、なるべく長く続けていきたいなと思ってます。今年からProにしちゃったしね。一応、やる気はある、と思う…
みんな、「映画ブログ」をやろう!
つまり、何が言いたいかと言うと、「映画好き」はみんなブログをやるべきだってことです。(個人の意見です)
もし、まだブログをやっていない映画好きの皆さん、映画を観て「うわーちょーおもしれーー!」でも「クソつまんねー金返せーー!」でも、何か思ったことがあったなら、心の中に留めて終わりにしてしまうのは、とてももったいないですよ。
映画ブログは、きっとあなたの映画ライフをもっと実り豊かなものにしてくれるはずです!
わたしが、そうだったように。