あらすじ
地球から遠く離れた惑星オシリス。そこには凶悪な犯罪者を収容する刑務所があった。ある日刑務所で暴動が起き、囚人らが脱走する。
しかし脱走したのは囚人だけではなかった。軍部が植民地拡大のために秘密裏に開発していた、凶暴な対先住民用生物兵器(=怪物)も世に放たれてしまったのだ。事態を重く見た軍部はオシリスの破壊を決定する。ケイン中尉は、首都にいる娘を救うため危険を犯して地上へと向かう。だが核爆発のリミットは、すぐそこまで迫っていた…
お尻の薬?
それはオシリアじゃ!
初っ端からアホなこと言ってますが、今回はオーストラリア制作のSF映画『オシリス』ね。
今年の「未体験ゾーンの映画たち」で公開された本作。監督シェーン・アビスの『INFINI』が結構好きだったので予告編を観て気になったんで、ツタヤさんでレンタルしてきました。
いやぁ、コレ、わたしの大好きなやつでした。
エセ日本風とクリーチャーに萌え
ぶっちゃけ、主人公が乗る戦闘機や空に浮かぶ軍事施設などのSF的ガジェットは既視感ありありだし、「え、これ一体どういうこと?」「いやいやバカ過ぎだろ…」って観ながら突っ込んじゃうし、時系列をいじったり無駄に章立てしたドヤァな構成にはDVDをカチ割りたくなるくらいのウザさしか感じないんですが、しかし、それでもなぜか憎めない(むしろ好き)。
特にわたしが気に入ったのは…OSIRIS/オシリス - YouTube予告編より
剣道の大会じゃないですよ。暴動鎮圧のために集合した看守たちです。なんかこういうの「カッコいいでしょ⁉︎」ってウキウキ顔で出してきちゃう厨二病感がさぁ…、すげぇ好き(笑)。あと、司令官が立ち食いで寿司食べてたり、ちょいちょい日本意識?してた。
それから、怪物ね!C) 2016 Storm Vision Entertainment Pty Ltd
うわぁ、小汚い麻袋みたい!ズルズルのボロボロ!し、か、も、コイツ着ぐるみ感満載で動くんだ!
…んもう、超かわいいじゃないか!!
このキモカワ怪物が徒党を組んで小汚いおっさん2人組を襲うシーンがこの映画の白眉です。(多分)
コイツらほんと好き。OSIRIS/オシリス - YouTube予告編より
もしこの怪物に少しでも興味お待ちになりましたら是非ご覧になってみてください!
意外に楽しめますよ~
低予算SFにありがちなガバガバ理論と端折りすぎ展開に駄作認定される方もいらっしゃるかもしれませんが、戦闘シーンやCGはしっかりしていますし、殺伐と広がる荒野のロケーションはさすがマッドマックスの国だなぁと思いました。あとね、子役の女の子もかわいい!
ちなみに、ジャケと予告編で「未来を変えろ」とか言ってますけど全然そんな話じゃないです。
以下ラストまでのネタバレです。
ネタバレ↓↓
ケインは軍の追っ手に襲われ不時着し、サイという看護師(実は脱走した囚人)と出会い行動を共にする。ヒャッハー系カップルの運転する装甲バスで、怪物の襲撃を受け戦場と化した市街地に向かう。カップルの男の方が死ぬなど犠牲を払うも、なんとか一行は娘インディを救出する。
核爆発の時刻が迫る中、核シェルターの間近まで来るも戦闘機からの襲撃を受け、ケインが命を落とす。サイもシェルターの手前で怪物に襲われてしまう…残されたインディは…。
一年後、不毛の土地となったオシリスに調査隊がやって来る。そこへ現れたのはインディ。そして怪物化しながらも理性を保ちインディに寄り添うサイ。二人は調査隊を脅し(笑)、長い間夢見ていた地球への帰還を果たすのだった…。
って、軍の悪い奴だったオバさん野放しじゃんかよぅっ!そこが1番許せないぞっ!!
ネタバレここまで↑↑
作品情報
- 監督 シェーン・アビス
- 脚本 シェーン・アビス
- 製作年 2016年
- 製作国・地域 オーストラリア
- 原題 SCIENCE FICTION VOLUME ONE: THE OSIRIS CHILD
- 出演 ケラン・ラッツ、ダニエル・マクファーソン、ルーク・フォード、イザベル・ルーカス、テムエラ・モリソン