過去の記事にも何度か書きましたが、現在妊娠中のわたくし。
つわり真っ最中にゾンビ観られるくらいにはアクティブでございます
間も無く臨月に入るということで、今月からお仕事も産休をいただきました。二人目だし、 仕事もあるしで前回ほど妊婦生活を楽しめてないのが現状。何をしているわけでもないのにてんやんやしているんだよ…。
さて、そんなわけで?数多ある映画の中でも妊婦が出てくるものってたくさんあるよなぁ、と「妊婦が選ぶ妊婦映画!」いうネタを思いつきました。
注意!:決して「妊娠中に観るといい」とか、「妊婦におすすめ」というくくりではないので気をつけて!まぁ一発目が「ファーゴ」なので、趣旨はその辺りからご推察ください(笑)。
- ファーゴ
- ジュニア
- ハラがコレなんで
- 魔女の宅急便
- 玄牝
- 9ヶ月
- ジュノ
- 女神は二度微笑む
- トゥモロー・ワールド
- ルナ・パパ
- 誘拐犯
- 第5惑星
- ヴィンセントが教えてくれたこと
- ローズマリーの赤ちゃん
- そして、ひと粒のひかり
ファーゴ
【あらすじ】雪深い冬のノース・ダコタ州ファーゴ。借金を抱えるジェリーは、ゴロツキに妻を偽装誘拐させ、富豪の義父から身代金を騙し取る計画を立てる。しかし、予想外のトラブルから連続殺人事件へと発展してしまう。事件の捜査にあたる妊婦の警察署長マージが見た衝撃の結末は…。
妊婦映画と聞いて真っ先に思いついたのがこれ。言わずと知れたコーエン兄弟の傑作。マージが妊婦であることが捜査上有利に働くor物語上何らかの意味をなす、という事はないのだけれど、彼女が妊娠中であることで、最後の最後にしんみりとした気持ちにさせてくれます。
【ニンプ的見所】ジャンクフードを頬張るフランシス・マクドーナンドの食べっぷり(カロリーを欲する気持ち、よくわかる)。でも飲み物は「ダイエット・コーク」を選ぶところがかわいい。
出産シーン ナシ
働く妊婦度★★★★
ジュニア
【あらすじ】婦人科医のアレックスとラリーは流産の確率を減らす新薬を開発するが、その治験の許可がおりない。二人はそれならば、ととんでもない方法を思いつく。アレックスを妊娠させて、新薬を投与すれば良いのだ、と…!
妊婦ならぬ妊夫映画。昔(90年代前半)は、これとか、「キンダガートン・コップ」とか、「ツインズ」とか、シュワちゃんの映画がテレビで毎週のようにやっていた気がするんだけど、いつからかすっかりやらなくなったよね〜。
そもそも男というかシュワちゃんが妊娠するっていうのがもう意味不明過ぎで、「臍の緒は?羊水は?」とかいろいろトンデモすぎるんだけど、まぁその辺りを(鼻で)笑ってスルーできれば十分楽しめると思います。
【ニンプ的見所】腹ボテのシュワちゃんを観てるだけで楽しい。
出産シーン アリ
筋肉妊婦度★★★★★
ハラがコレなんで
【あらすじ】妊娠9ヶ月の光子はかつて暮らした長屋に引っ越してくる。楽天的で事あるごとに「粋」を口にする光子の周りには個性的な面々がそろい、光子はこの場所で出産しようと決意するが…。
仲里依紗が妊婦役。特に好きな女優さんではなかったのだけれど、この役はなかなかのはまり役でした。光子のセリフにある「わたしも迷惑をかけるから、あなたも迷惑かけていいよ」という精神性が好きです。インドでは「自分が他人に迷惑をかけることもあるのだから他人から迷惑をかけられても受け入れること」って、教え(?)があるらしくて、「他人に迷惑をかけずに生きろ!」っていう非寛容な日本の教えよりずっと大らかでいいなぁ、とわたしなんかは感じてしまうのですが。
【ニンプ的見所】仲里依紗の出産演技はなかなかいいです。妊娠中って「いろいろ思い悩む」こともあるけど、逆に「おおらかで楽観的になる」ところもあるような気がします。まぁ人によるか。
出産シーン アリ
粋妊婦度★★★★
魔女の宅急便
【あらすじ】魔女見習いの女の子キキは、魔女の修行のため、黒猫のジジと海辺の町キリコにやってきた。ほうきで飛ぶことしかできないキキは、その唯一の特技を活かし「宅急便」をはじめるが…。
ジブリの妊婦と言えばやはりおソノさん。快活で優しい、グーチョキパン店のおかみさん。戸田恵子さんの声もグッド。「ついでに朝ごはんも付ける!」の時の表情が好き。
【ニンプ的見所】臨月でもあれだけ動き回って働くおソノさん、偉いなぁと思います。無口だけど妻への愛情と気遣いが滲み出ている旦那さんもいい。
出産シーン ナシ(産気づいて旦那さん慌てる)
人情妊婦度★★★★★
玄牝
【あらすじ】愛知県にある産婦人科、吉村医院。そこには吉村医師の「自然なお産」の考えに賛同した妊婦たちが続々と訪れる。彼女たちはさまざまな思いを胸に出産にのぞむ…。
自然分娩を推奨する医院を舞台にしたドキュメンタリー。監督は河瀬直美。いろいろ「うーん…」ってところもあるし、まぁ、わたしはこういう極端なのは好きではないんですがね…でも、よくできたドキュメンタリーだと思います。
【ニンプ的見所】出てくるお医者さんや妊婦さんの言動の全てに同意できないところもあるのですが、いろんな妊婦さんの姿を見ることで、「命を産み落とす」ことについて考えさせらます。出産シーンは泣けます。
出産シーン アリ
人生いろいろ妊婦もいろいろ度★★★★
9ヶ月
【あらすじ】精神科医サミュエルはある日恋人レベッカから妊娠を告げられる。もともと子どもが好きではないサミュエルは不満と不安だらけ。一方のレベッカは出産に向けて意欲満々で…。
主演はヒュー・グラント。恋人から妊娠を告げられた男が右往左往しながら「父親」になる様子をユーモラスに描いています。ヒューは冴えない男が合ってるね〜。出産に至るスラップスティックス的なドタバタは爆笑と言うより苦笑。また、医師役のロビン・ウィリアムズがいい感じに胡散臭くて良い。ちなみに監督はクリス・コロンバスです。
【ニンプ的見所】子どもを胎内に宿す女性と違い、妊娠→出産に対する男性の困惑に関してはいろいろと学ぶところは多いかも。カップルで観ると面白いんじゃないかなー。
出産シーン アリ
ドタバタ出産度★★★★★
ジュノ
【あらすじ】幼馴染とのたった一度のセックスで妊娠してしまったジュノ。中絶も考えるが、友人の言葉で思いとどまり、出産して赤ん坊を養子に出そうと決めるが…。
興味本位で幼馴染とヤッたらできちゃった!という、絵に描いたような若気の至り感。それでも堂々と、あっけらかんとしているジュノにアッパレ。とにかくエレン・ペイジが絶頂にかわいい。もう最近ではすっかり大人になってしまいましたな…。
【ニンプ的見所】「望まない妊娠」を「望まれた出産」に変えるジュノのバイタリティ。それを受け入れる周りの大人たち(特にパパ)がいい。自分の子がこういう状況になっても、常に味方でいられる親でありたいものです。
出産シーン アリ
ティーン妊婦度★★★★★
女神は二度微笑む
【あらすじ】ロンドンから、出張先で突如連絡を絶った夫を探すために一人コルカタにやってきた妊婦のヴィディヤ。地元の警察官ラナの助けを借りながら身重の体で夫の行方を追うのだが…。
とにかく面白いのでまだ観ていない人にはとりあえず観て!とだけ言いたい。なのであまり詳しく書くのはやめます。あらすじの通り「美しい妊婦が夫を探す話」だと思ってください。
【ニンプ的見所】とにかくヒロイン演じるヴィディヤ・バランが美しすぎる!妊婦さんに限らず、インドの女性って身なりに気遣う人が多い印象。見習わねば…(←ノーメイクで電車乗ってる女の発言)。
出産シーン ナシ
美しすぎる妊婦度★★★★★
トゥモロー・ワールド
【あらすじ】原因は不明だが、出生率がゼロとなった近未来。将来を悲観した人類は荒廃し世界中でテロや内戦が頻発していた。かつて熱い活動家だった英国人テオは、今では信念を失いエネルギー省に勤めている。ある日彼は、不法移民たちのテロ組織のリーダーで、元妻のジュリアンから、移民の少女をある場所まで送り届けて欲しいと頼まれる。しかも、その少女は妊娠しているというのだ…。
【ニンプ的見所】生々しく迫真に迫る出産シーン。そして終盤に響き渡る赤ん坊の泣き声の神々しさ。
出産シーン アリ
過酷な妊婦度★★★★
わたしの感想はこちら。
ルナ・パパ
【あらすじ】女優を夢見る17際のマムラカット。ある晩俳優を名乗る男の声に導かれ、誘われるまま体を許してしまう。しかし目覚めると男は姿を消していた。彼女のお腹に命を宿して…。顔も名前もわからぬその男を探すため、父と兄と旅に出たマムラカットは…。
見知らぬ相手との初体験で妊娠してしまった少女の運命は…⁉︎映画史に残る(?)奇想天外なエンディングが大好きです。エミール・クストリッツァが好きな人はきっと気に入ると思います。とにかく絵面が面白いので観ていて楽しいです。
【ニンプ的見所】 ナレーションをつとめるお腹の子の声がかわいい。あと、中絶を試みようとするマムラカットの「・・・!!」な衝(笑)撃展開に思わず笑っちゃう。
出産シーン アリ
処女懐胎感妊婦度★★★★★
誘拐犯
【あらすじ】金策に奔走する男二人。ある富豪の子どもを身ごもった代理母がいることを知り、その女を誘拐して富豪から身代金をせしめようとする。しかし思わぬ誤算が生じ、二人は窮地に立たされる…。
妊婦をジュリエット・ルイスが演じています。原題「the way of the gun」の通り、いろいろと凝った銃撃戦が見所です。とにかくベニチオ・デル・トロが格好良い!妊婦の子どもが実は…なところとか、ラストの奥さんのセリフの「おいおい!」感とか、アクション以外にお話も普通に面白いです。
【ニンプ的見所】産気づいたらもう産むしかないという覚悟が身につきます(嘘です)。
出産シーン アリ
危険な目に遭いすぎ妊婦度★★★★★
第5惑星
【あらすじ】21世紀後半、地球平和を成し遂げた人類は、宇宙開拓に乗り出した。惑星を植民地化する中で、ドラコ星人、通称「ドラック」との戦争が勃発した。
兵士でパイロットのダヴィッジは戦闘中、誤って未開拓星に宇宙船ごと墜落してしまう。しかしそこには敵である「ドラック」の一人も不時着しており…。
これも一応妊婦映画になるのかな…(笑)。戦争を終結させるヒントが描かれている、かも?ただ、ラストの展開がすげー雑。途中まではすごく面白いんだけどね…。
【ニンプ的見所】動物であれ宇宙人であれ、出産シーンはやっぱり感動するよね。
出産シーン アリ
キモカワ妊婦度★★★★
わたしの感想はこちら。
ヴィンセントが教えてくれたこと
【あらすじ】ヴィンセントは、妊婦のストリッパー・ダカと朝からよろしくやるような、素行不良な老人。口も悪く、近隣住民からは色眼鏡で見られている。ある日、隣にシングルマザーのマギーとその息子、小学生のオリバーが引っ越してきた。成り行きでヴィンセントは、仕事で帰りの遅いマギーに代わり、放課後のオリバーの面倒を見ることになるが…。
内容はビル・マーレイ礼賛映画、としか言いようがない。でも、マーレイ好きにはたまらない一作。
【ニンプ的見所】ナオミ・ワッツの腹ボテポールダンス!
出産シーン ナシ
セクスィー妊婦度★★★★★
わたしの感想はこちら。
ローズマリーの赤ちゃん
【あらすじ】いわくつきのアパートに引っ越してきた若い夫婦、ローズマリーとガイ。隣人のカスタベット夫妻のおせっかいに辟易していた矢先、「悪魔に犯される」という不気味な夢を見たローズマリー。その後、自身の妊娠が発覚し…。
マタニティーブルーの話?かと思いきや悪魔崇拝の話!というのが一般的な解釈のようなのですが、わたしはこの映画、やはり一周回ってマタニティーブルーの話だったと思うのです。子どもってね、悪魔なんですよ、実際(異論のありそうな発言ですみません)。つまり、異物・異質なものという意味でね。
というのも、胎児を宿すって、なかなかグロテスクなことだと思うんです。自分の中に別の個体が入ってるってことですから。それはもちろん神秘でもあるのだけれど、逆に裏を返せば不自然なことだとも言える(だから拒否反応として「つわり」って症状があるんだと思う)。
なぜ生物はその不自然な営みから抜け出せないのか?それを正当化するために「母性」と言う言葉があるのではないか?…そんな映画ではないのだけれど、なんかねーいろいろ考えちゃういます。まぁとにかく、ミア・ファローのベリーショートは一度は真似してみたい髪型の一つです。
悪魔×妊婦ものとしては、デビルズ・バースデイ [Blu-ray]というのもあります。
あ、ちなみにどちらも妊娠中に観るのはおすすめしません(笑)。
【ニンプ的見所】心の不安定さ、他者への疑心暗鬼、夫への不快感などなど、妊婦特有の精神不安が盛り込まれています。いやーニンプってタイヘーン!
出産シーン (一応)アリ
不安な妊婦度★★★★★
そして、ひと粒のひかり
【あらすじ】17歳にして一家の家計を担っているマリア。しかしそんな彼女は、ふがいないボーイフレンドとの間に子どもができてしまう。困窮する生活のため、マリアは麻薬を飲み込んで運ぶ危険な仕事を引き受けることにするが…。
厳密に言うと妊婦映画には入ならいだろうと思うんだけど(これ入れちゃうと何でもこのくくりにはいっちゃうもんね…)、でも、主人公が妊娠していることが、物語の中で重要な要素となっている!という理由でチョイス。まぁただ単に好きな映画なんだけどね。
【ニンプ的見所 】妊娠しているか否かで分かれる明暗。そうか、X線て妊娠中できないもんね!というのがミソ。そしてラストの主人公の決断。わたしは一人ではない、という強さと希望を感じさせてくれます。
出産シーン ナシ
運び屋妊婦度★★★★
…他にも妊婦映画はたくさんあると思うのですが、長くなってしまったので今回はこの辺で!
そんなわけで、しばらく映画館へ行くことは叶わなそうなので、新作映画の感想は書けそうにないですが、ブログは細々と続けていきたいと思います。DVDで観たやつとかワッシュさんの「戦争映画ベストテン」とか、書きたい記事もあるし。
今後は更新頻度も落ちるかもしれませんが、読者登録させていただいている方の記事には時々スター付けたりコメントしたりはしますので、「あーあの人、生きてるんだな」くらいに思ってくだされば幸いです(笑)。
ではでは〜。