あらすじ
飛行機のダスティは世界一周レースに出る夢を抱く農薬散布機。皆から笑われ、反対されるダスティだったが、出場者のドーピング問題もあり、なんとか予選突破を果たす。しかし農薬散布用であるダスティは高所恐怖症。それはレース機にとって、致命的だった。コーチである元海軍航空機スキッパーから低空飛行を生かした特訓を受け、いざ世界一周レースに挑むダスティだったが…。
予告編
内容のネタバレはしていません。
トーマス師匠への配慮?
カーズを観た後、「トレインズ」はやらないのかな〜と思ったんだけど、いやいや、鉄道界には大御所トーマス師匠がいるから、さすがのディズニーもそこには手を出さんだろうと思い直し。
その点、真っ向からケンカを売りにいった「チャギントン」の勇気は認めます(ビジュアルは好きじゃないけど)。
そんなわけで(?)、鉄道界はあきらめて飛行機を主役に当てた、ディズニー映画(注:制作に「カーズ」のピクサーは関与していません!)。監督は飛行機オタクを自認するクレイ・ホール。
DVDに併録されていた監督のインタビューによると当初実際に機関車を主役にしたアニメを考えてたそうです。でもジョン・ラセターの思いつきでそれは取りやめになり、監督がもともと大好きだった飛行機を主役にしたようです。わたしは絶対トーマス師匠への配慮だろうと思ってるんだけどね…。
いや、トーマス師匠に喧嘩を売っていた(笑)
さて、鉄道界のドン、機関車トーマスは人間たちに(誤解を承知で言いますが)、「使われて」いて、それにより「役に立つ」機関車になることが至上の喜びなんですね。
ですが、今作「プレーンズ」で農薬散布機のダスティがレースに出ることの大きな意義は、「与えられた役割以上のことがしたい」ということなんです。
あれ、こっちの方がトーマス師匠にケンカ売ってるじゃん(笑)。
農薬散布機で一生終わりたくない。
サラリーマンで一生終わりたくない。
あれ、どこからか酔っ払い中年のぼやきが聞こえた(笑)。
とにかく、自分の才能を生かせる仕事が、やりがいのある仕事がしたい!と。好きを仕事に、ってどこかのバイト検索サイトのCMで言ってたけど、要するにそういう話なんですね。
物語は簡潔、主題も明快。夢を追う主人公、優しくて気のいい仲間たち、ちょっと間抜けでいかにもな悪役。絵に描いたような大団円。当初「カーズ」と聞いてわたしが思い浮かべたような、実に分かりやすい映画なんです。
分かりやすすぎてちょっと物足りないんだなー。
たくさんの飛行機のレースシーンは確かに迫力あるんだけど、ちょっと飽きるっていうか…。カーズでレースさんざん見たし…まぁあっちは車だけど。
展開も予定調和的、ハプニングもベタです。ベタさも嫌いではないんだけどね。
でもわたしはやっぱりこの世界観の出発点である、「カーズ1」が一番好きだなぁ、と改めて思った次第。
その他のカーズシリーズの感想はこちら↓
あともう一つの難点は、「え?何?」ってダスティが言うたびに瑛太の顔が思い浮かんじゃうことかな…(笑)。
世界一周は楽しそう★★★
こんな飛行機に乗りたい!★
キャラがかわいい★
総合★★(2.0)
ここまできたら続編ももちろん観るよ!
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作品情報
- 監督 クレイ・ホール
- 製作総指揮 ジョン・ラセター
- 脚本 ジェフリー・M・ハワード
- 音楽 マーク・マンシーナ
- 製作年 2013年
- 製作国 ・地域 アメリカ
- 原題 PLANES
- 声の出演 デイン・クック、ステイシー・キーチ、ブラッド・ギャレット、テリー・ハッチャー